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大学院 文化財保存修復学研究科

カリキュラム

必修 特別研究Ⅰ 修士論文を作成する経過において、先ず研究計画・研究方針など策定する第一段階の科目である。院生は、個々の文化財専門領域(西洋美術保存修復、東洋美術保存修復、 漆芸文化財保存修復、文書典籍保存修復、文化財学、あるいは保存科学)における「研究テーマ」を明確にした上で、研究内容に成り立つ研究体制を確立する。
特別研究II 特別研究Iにおいて研究活動を行ってきた成果をもとに、具体的な修士論文作成計画を進める。研究領域における実践的活動を行うと共に、中期には修 士論文概要の発表を行い、修士論文完成に向けた総括を実施する。その上で、これまでの研究成果を精錬された修士論文として完成させる。
共通選択 英語コミュニケーション 海外でのインターシップや研究活動において必要とされる英語でのコミュニケーションをとれるようにし、海外インターンシップ等において、知識や技術の修得および滞在生活に支障の無いレベルの英語コミュニケーション能力を修得する。
海外文化事情 文化財保存修復に関連する海外でのインターンシップや研究活動において、自らの出身国・地域の文化あるいは派遣先の文化事情を英語で理解し、文化あるいは文化財におけるマスメディア等がとりあげた時事問題を理解する。
西洋美術保存修復特論 西洋美術および現代美術の保存修復事例を研究し、保存修復の歴史的変遷、素材・構造学的特徴を学ぶとともに、近・現代西洋美術作品の保存修復に関する機材等を紹介する。
東洋美術保存修復特論 東洋美術(膠絵・書蹟)の保存修復事例を研究し、保存修復の美術史てき変遷、材料や素材、構造額的特徴を学び、科学的視点から過去・現在の修復技術について評価検証することを到達目標とする。
漆芸文化財保存修復特論 漆芸の文化財を実際に修復することを想定し、修復における作業手順を実物の漆芸品を通して学び、非破壊分析を取り入れた先進的な修復システムと、修復報告書の作成法を習得することを目的とする。
文書典籍保存修復特論 文書と典籍の保存・修復の現状を知り、いくつかの事例を詳細に考えることを通して、文化財の持つ価値、何を残すことが大切なのか?保存という行為の目指すものは何か?そして修理することが対象にどのような影響をもたらすかを考えてみる。また資料の支持体、あるいは修復材料としての紙について製紙科学的、あるいは歴史的観点から考えてみる。
西洋絵画技法特論 油絵における古典的な素材の使用法と表現技法および歴史的・地域的変遷を習得し、彩色描写をともなう西洋美術(油彩画)の歴史的背景と表現技法を習得する。油絵における古典的な画材の使用法と表現技法および歴史的・地域的変遷を学び、西洋絵画(油彩画)の歴史的背景と表現技法を考察する。
日本画技法特論 日本絵画における古典的な素材の使用法と表現技法および歴史的・地域的変遷を習得し、彩色描写をともなう東洋美術の歴史的背景と表現技法を習得する。日本絵画における古典的な画材の使用法と表現技法および歴史的・地域的変遷を学び、東洋美術の歴史的背景と表現技法を考察する。
漆芸細密画法特論 緻密な作業を要する漆芸文化財の保存修復において、細密描写を学習することにより修復に必要な基礎的絵画表現能力と集中力・観察力を習得することを目的とした授業をおこない、漆芸品の装飾文様や形体、自分が表現したい図像を的確に表現できる描画能力を養成する。
工芸技法特論 工芸各分野(鋳金・鍛金・彫金・陶磁工芸・染織・ガラス工芸・木工・竹工)の技法と歴史、素材及び道具などを画像や実物を通して理解を深めると共に、適切な漆芸文化財の修復をおこなうために必要な、漆芸の歴史的背景を踏まえた伝統技法を中心として学ぶ。
美術工芸文化財学特論 人間は「ゆとり」の発生の中で、豊かさの本質を生命維持から、心の豊かさへとシフトして来た。単なる身近な「生活用具」から「伝統工芸品」へ、さらに匠に支えられた「美術工芸品」へと深化していった。それぞれの文化財の中に先人の驚くべき知恵を探り、現代のあり方を考える学問である。
文化技術史特論 文化を支えるもの、文化を進化させるものの根底には、常に「技術」がある。技術に後戻りはないが、忘れることは良くある。文化財に秘められた、それぞれの時代の「技術」を再検証して、その時代の特質や軌跡を明らかにし、それぞれの文化のルーツを探ったり、同時に現代への還元を探る学問である。
文化財保存環境学特論 現代の文化財保存の基本であるPreventive conservation(予防的保存)の概念を理解し、多様な文化財の劣化、損傷の原因について広く考え、保存環境に潜む危険性を予測するための保存科学的な知見に基づく様々な調査技術について学ぶ。さらに調査の結果の評価、改善策について総合的に学び、合理的かつ効果的に安全な保存環境を構築するための知識を身につける。
文化財環境管理学特論 「文化財保存環境学徳論」で学んだ知識をもとに、基本的な空間環境の調査・測定について、実際に機材を使用して行い、得られたデータをそれぞれ解析し予想される問題を推測、それへの対処のための方法・機材などについて調査を行い、さらに、対処技術・機材の導入の効果について考えてみる。このように、保存環境について【調査】【解析】【対処】【評価】を行うことで、実践的な保存環境管理の能力を身につける。
文化財無機材料特論 無機材料(例:顔料、金属、ガラス、陶器)のもととなる物質(金属や無機化合物)の性質を特徴づける元素の出現から講義し、原子の構造、周期表と元素の性質、化学結合について教授する。固体化学やガラス状態、合金、顔料など複合的な素材についても化学の基本的な部分から教授する。保存・修理など物質の反応を理解するために沈殿-溶解、酸-塩基、酸化還元などの化学反応について教授する。さらに、物質の状態・構造・同定のための機器分析法についても教授する。
文化財有機材料特論 有機材料(例:染料、接着剤等)のもととなる有機化合物中の化学結合から講義し、有機化合物の分子構造とそれらに基づく性質、官能基と性質について教授する。有機化合物がさらに高分子になる過程や、生体内で見られる高分子についても教授する。物質の状態・構造・同定のための機器分析法についても教授する。
文化財非破壊分析法特論 文化財・美術工芸品の自然科学的分析手法として、特に分光学を基礎とする非破壊分析法を取り上げ、その目的、原理、非破壊分析機器・装置およびデータ解析法について学ぶ。
文化財分析実習 軟X線透過検査システム、紫外線および赤外線照射観察システムによる文化財の構造解析、低レベル放射性同位体(RI)蛍光X線分析システムによる元素分析、光ファイバー分光蛍光光度計システムによる三次元蛍光スペクトル分析、光ファイバー可視近赤外分光光度計システムによる反射スペクトル分析、可搬型顕微ラマン分光非破壊分析システムによるラマンスペクトル分析等、非破壊分析法を主とした文化財の科学調査に適用できる分析手法の目的と原理を実物作品を用いた実習を通して学ぶ。
 

2011年度入学生

 
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