大学院(通学制)

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通学制 地域創成農学研究科 修士課程

吉備国際大学 大学院 地域創成農学研究科 地域創成農学専攻 修士課程 平成29年(2017年)4月開設


教員・研究分野一覧

職名教員氏名/ふりがな専門・研究分野
教授石井 英夫/いしい ひでお 
教授加古 敏之/かこ としゆき 
教授金沢 和樹/かなざわ かずき 
教授谷坂 隆俊/たにさか たかとし 
教授森野 真理/もりの まり 
准教授濱島 淳博/はましま あつひろ 
准教授村上 二朗/むらかみ じろう 
准教授吉川 貴徳/よしかわ たかのり 

教育上の目的(人材養成の目的)

農業生産、食品加工、農業経営全般にわたる知識と技術を幅広く身につけることを基礎として、地域社会や国際社会における農業の状況や位置づけを的確に捉え、専門分野の探求によって培った知識や技術を通して、地域社会の活性化に寄与できる高度な専門的職業人の育成を目的とする。


概要

名  称 地域創成農学研究科 地域創成農学専攻 修士課程
入学定員 4名
修業年限 2年
学  位 修士(農学)
開設場所 南あわじ志知キャンパス(兵庫県南あわじ市志知佐礼尾370-1)

教育課程の特色

柱となる専門分野として、「栽培・育種学分野」、「植物保護学分野」、「食品機能開発化学分野」、「農業経済学分野」の4分野を置き、それぞれの主な人材養成の目的を以下のとおりとしている。

栽培・育種学分野

地域固有の作物品種の開発や高品質・多収穫栽培に関する基礎理論や応用技術を身につけることを中心として、環境との調和を図りながら、安定したより高い生産性とより高い品質の農産物を創造・生産できる能力と意欲を持つ人材を養成します。


植物保護学分野

植物の病気の診断・予防・対処法、雑草防除法、鳥獣害防除法などについての教育・研究を中心として、環境との調和を図りながら、安定したより高い生産性とより高い品質の農産物を創造・生産できる能力と意欲を持つ人材を養成します。


食品機能開発化学分野

伝統的なあるいは新規の栄養機能性があり美味しい加工食品を創造する個性と創造力を備えるなど、地域固有の加工食品の開発に関する基礎理論及び応用技術を持ち、地域の様々な具体的な要望に対応する教育・研究を通して、地域創成に意欲を持つ人材を養成します。


農業経済学分野

農業経営や農村地域が直面する諸課題について調査・研究し、その解決方法を「農生産、地域経済政策、社会活性化策」に関して提案できる基礎的な知見を有するなど、農業経済及び食品流通に関する基礎理論及び開発能力を持ち、地域創成に強い意欲と信念を持つ人材を養成します。


カリキュラム

科目
区分
授業科目の名称 配当年次 単位数 備考
必 修 選 択 自 由
専攻共通科目

地域創成農学特論

(概要)本専攻の教育研究上の主な目的は、農業生産、食品加工、農業経営全般にわたる専門的知識や技術を修得し、第一次産業を主要産業とする地域社会の創成に貢献しうる人材を養成することである。本講義は、栽培・育種学、植物保護学、食品機能開発化学、農業経済学それぞれの視点から見た、各地域の現状と問題点、さらに地域創成の重要性を認識させつつ、地域創成を実現させるための解決策を考えさせる内容とする。上記教育上の観点から、必修科目とし、専任教員全員がオムニバス方式で講義を行う。
(オムニバス方式/全15回) 
1前 2     オムニバス

地域創成農学特別講義Ⅰ

(概要)この科目は「栽培・育種学分野」に関連する特別講義である。イネ、コムギ、ダイズなどの主要穀物、トマト、ダイコン、レタス、キャベツなどの主要野菜、リンゴ、ナシ、ブドウなどの主要果樹に関する栽培および育種学研究の最新情報を紹介するとともに、新育種技術として最近注目されているゲノム編集技術、ゲノミックセレクションの詳細と実用上の可能性について講述する。また、栽培・育種学関連分野における研究成果と栽培・育種学研究、さらには、実際の栽培と育種との関係について実例をあげて解説する。
(オムニバス科目/全8回)
2後   1   オムニバス

地域創成農学特別講義Ⅱ

(概要)この科目は「植物保護学分野」に関連する特別講義である。農産物の安定生産や品質向上にこれまで大きく貢献してきた農薬に対する規制が国内外で強化されている。本講では、農作物の各種病害やIPM(総合的病害虫管理)技術の開発や普及に関連した事例を説明する。また、グローバル化の影響で近年問題となっている侵入病害虫について対策も含めて紹介する。
(オムニバス方式/全8回)
2後   1   オムニバス

地域創成農学特別講義Ⅲ

(概要)この科目は「食品機能開発化学分野」に関連する特別講義である。
1. 南あわじ特産タマネギに含まれるケルセチンを摂取した場合のヒト体タンパク質機能調節作用に基づくその機能性の解説と、ケルセチンを豊富に含むタマネギ外皮を利用した加工食品、化粧品、医薬品の開発実例の紹介。鳴門わかめや昆布などの褐藻の食物繊維であるフコイダンの、エイコサノイド分泌調節作用、明石海苔の品質向上研究の紹介と、色落ち海苔を機能性食素材として開発する研究の紹介。
2. 地域特産シイタケに含まれるβ-1,3;1,6-グルカンのレンチナンの、腸上皮細胞サイトカイン受容体発現調節を介した腸炎予防作用の説明。
3. 鳴門わかめに含まれるフコキサンチンのPPARsを介した脂質代謝系調節機能の解説とその応用例の紹介。ナルトオレンジに含まれるβ-クリプトキサンチンの機能性解説とそれを利用した香味加工食品開発の講述。淡路特産キンセンカに含まれるフラボルテインの機能性開発研究と、キンセンカの特異な色を応用した加工食品開発の実例の紹介。
(オムニバス方式/全8回)
2後   1   オムニバス

地域創成農学特別講義Ⅳ

(概要)この科目は「農業経済学分野」に関連する特別講義である。稲作で用いられる技術がどのように開発され、それが農家の間にどのように普及し、生産効率の向上にどのような影響を及ぼしてきたか、また、技術進歩はどのような性格を持ち、それが稲作経営規模構造にどのような影響を及ぼしてきたかについて日本、カリフォルニア(米国)、黒龍江省(中国)の事例について経済学的な視点から講義する。
(オムニバス方式/全8回)
2後   1   オムニバス

地域環境学特論

農業生産活動と環境との相互作用がもたらす問題について考察するために、まず、生態系、生態系機能と生物多様性との関係、生態系サービスの概念について学習し、自然生態系と農耕地生態系の共通点と相違点について理解する。つぎに、地域の農業生産活動に関する具体的な課題をとりあげ、生態系機能・生態系サービスの観点から問題の解説をする。各課題については、演習を通じて自ら調べ、解決策について考察をまとめて発表・議論する。
1後 2      

国際農業学特論

(概要)本専攻の教育研究上の目的の一つは、世界各国における農業生産、農業技術、食品加工技術、農業経営、農産物・加工食品、経済等の状況を的確に捉える能力、及び、各地域における問題点を掘り起こし解決する能力を持ち、各地域(国)の発展に寄与できる国際的社会人を養成することである。本講義は、本専攻専任教員が海外で行った調査研究、及び文献調査に基づいて獲得、整理した知見を基に、上記7項目についての各国の現状および問題点について解説する。専任教員全員が、それぞれの専門分野に関連する内容ついて、オムニバス方式で講義を行う。
(オムニバス方式/全15回)
1後 2     オムニバス

農業経営学特論

農業経営を維持・発展させていくためには、経営を取り巻く環境変化を正確に把握し、環境変化に適合する戦略、形態をとっていくことが重要である。本授業では、農業経営が直面している課題や環境変化を理解するとともに、それらを解決、適合していくための対策を経営戦略論、経営管理論、経営形態論、経営分析論などにもとづいて検討することによって、農業経営の課題解決や新しい経営価値を創造できる知識と技術(能力)を習得、高めることを目標とする。
1後   2    

アグリビジネス英語Ⅰ

日常英会話として、挨拶、自己紹介、用務説明などのコミュニケーション能力を、教員と学生、または学生同士での会話で身につけることから始め、次に、日本農産物の特徴を英語で説明することを繰り返し行うことで英語でのプレゼンテーション能力を養う。例えば岡山産の桃の説明、丹波黒豆の機能性の紹介、日高産のミツイシコンブが日本の伝統食材であるなどを、学生一人一人がプレゼンテーションし、それぞれの表現方法を教員が修正・改善し、それを学生が繰り返すことで、英語でのコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力を身につける。
1前 1      

アグリビジネス英語Ⅱ

学生個々が日本の農産物の一つを課題にして、その産物の特徴、利点、少農薬、保存性、味、価格などを集約してまとめ、それを英語で、教員と他の学生に紹介するというプレゼンテーテョンを行う。これに対して、農産物の栽培方法や機能性、また搬送法や搬入時期などの不明点を他の学生が質問し、教員は取引を前提としたバイヤーとして踏み込んだ質問し、発表者はそれに応える。このようなプレゼンテーションと質疑応答を繰り返すことで、臨機応変に多様な回答ができる能力を養い、英語での商取引能力を身につける。
1後 1      

アグリビジネス英語Ⅲ

アグリビジネス英語Ⅱで行った、農産物の特徴などを集約してまとめ、英語で教員と他の学生に紹介するというプレゼンテーテョンを行い、バイヤーと仮定した教員と臨機応変の商取引交渉を繰り返して行うことで、より実力ある英語での交渉能力を養う。さらに、英語での日本の農産物の安全性や機能性などの特徴を主張し、売り込むプレゼンテーテョン能力を身につける。そして、学生同士や教員相手に商取引の練習をする。そして、商取引書類を英語で作成し、教員に修正などの指導を受けることで、英語での商取引能力を成長させる。
2前   1    

アグリビジネス英語Ⅳ

英語での商取引を学生同士や教員相手に繰り返し行うが、本授業では、商取引の練習に、価格交渉、搬入経路や時期の変更、中間業者の選択などの交渉を組み込み、その交渉の実践を学ぶ。さらに現場を想定して、商取引上での様々なトラブル、入荷の遅延、為替レートの急変動、入管監査での問題などを設定し、これらのトラブルから生じるペナルティの回避あるいは改善を、学生あるいは教員が相手方になるというやり取りの方法で、現場での交渉能力を訓練する。このようにして実践型の英語での商取引能力を学ぶ。
2後   1    
    小計(12科目) 8 8 0
専門分野 栽培・育種学分野

栽培・育種学特論

人類の生存基盤を支える農業には、作物が育つ環境の改善(栽培の改善)と作物の遺伝的能力の改善(育種)が必要であることを説明した後、前者に関しては、化学肥料と農薬の長期連用が土壌にもたらす影響、化学肥料と農薬使用との量的関係及び土壌微生物の不活性化の現状とその改善策について解説する。後者に関しては、地域創成における品種育成の重要性、またその際に改良目標とする形質の選択、遺伝資源の有無、選択すべき育種法等について説明し、地域創成と未来型農業(低肥料・低農薬農業)の実践に向けて栽培学及び育種学がとるべき研究の方向について講述する。
1前   2    

植物ゲノム解析学特論

ゲノム解析に必要な順遺伝学および逆遺伝学を中心に講義を行う。順遺伝学については突然変異の誘発やマップベースクローニング、QTL解析などを取り上げ、逆遺伝学についてはTillingや遺伝子組み換え、ジーンターゲッティングについて取り上げる。また、データベース解析やプライマー設計、遺伝子発現の制御(プロモータースワップ)、遺伝子の発現解析(リアルタイムPCR、In situ hybridization)の原理などについても解説する。
2前   2    

栽培・育種学演習

本演習では春学期および秋学期に1回ずつ、各学生がゼミ発表を行う。学生は各自の修士論文テーマに関連する分野から国際的に重要な科学論文(英文)を選び、その内容をA4用紙2ページ程度に日本語でまとめ、教員および他学生にわかりやすく説明する。発表後に質疑応答を行い、教員からは学生が論文を正しく理解できているかの確認を行い、他学生からは分かりにくかった部分を質問し、全員で幅広い知識の共有を図る。
1~2通   8    

栽培・育種学専攻実験

栽培学的な課題としては、圃場の耕起や畝立て、施肥、農薬管理など基礎的技術から、玉ねぎやレタスなど淡路島のブランド作物の育苗、栽培管理法までを広く学ぶ。また、育種学的な課題としては、EMSを用いた変異創出法や交配、サンプリングなど遺伝資源の作出・管理方法からDNAの抽出、PCR、マッピング、遺伝子組換え、発現解析など分子生物学的な実験技術までを広く習得し、修論研究の遂行に役立てる。
1~2通   8    
植物保護学分野

植物保護学特論

(概要)安定した食料生産はもとより、食の安全や環境問題に対する社会的関心の高まりを受けて、今後我が国においても作物保護がより重要になると見込まれる。そこで、植物保護、特に各種作物病害と防除の現状と展望に関して最新事例を各論的に紹介する。また、農業生産活動における獣害の実態と背景、防除の方法・制度や課題、更には生態系における野生動物の位置づけを説明し、生態系サービスという観点から考察させる。近年野生動物の保護管理計画制度の基礎となっている順応的管理についても説明する。
(オムニバス方式/全15回)
1前   2   オムニバス

植物病理学特論

(概要)植物の病害発生は、病原体の病原性発現と植物の防御応答との攻防の結果である。本講では、植物と病原体の相互認識応答に関わる遺伝子とその産物、抵抗性および病原性発現に関わる生理活性物質とゲノム解析など植物感染科学の最新の情報について論じる。また、輸出農作物の最重要課題である安全性管理法について、特にカビ毒、マイコトキシンとその産生菌の制御を目的とする迅速、簡便な遺伝子診断法などの研究開発について学習する。
(オムニバス方式/全15回)
2前   2   オムニバス

植物保護学演習

本演習は植物保護のうち病害や獣害を対象とする。作物保護とりわけ植物病原菌の薬剤耐性や作物の病害抵抗性品種、病害抵抗性誘導剤、レタスビッグベイン病、イネ科作物赤かび病菌のマイコトキシン、獣害発生の要因、防除管理の手法と制度、野生動物の生態特性などに関する国内外の論文・資料の中から、学生が研究課題に即した文献を選抜・熟読し、レジュメやパワーポイントなどにまとめて発表を行う。発表内容に関して教員や他の学生との質疑応答や討論を行い、文書作成やプレゼンテーションの能力を養う。また、「植物保護学専攻実験」の結果についても適宜発表して実験のブラッシュアップにつなげたり、必要に応じて現地調査や関連機関へのヒアリングなどのフィールドワーク演習を行う。
1~2通   8    

植物保護学専攻実験

作物保護とりわけ植物病原菌の薬剤耐性(QoI剤耐性、SDHI剤耐性ほか)や作物の病害抵抗性品種(ナシの黒星病・黒斑病複合抵抗性など)、病害抵抗性誘導剤アシベンゾラルSメチルなどに関して新規性と実用的価値の高い実験を行う。得られた成果については国内外の関連学会等で発表すると共に、原著論文として国際誌に投稿する。また、最終的には修士論文にとりまとめるほか、開発された技術等は各地の農業関係機関や団体、企業に情報を提供して実用化を図る。
1~2通   8    
食品機能開発化学分野

食品栄養機能学特論

個々の農作物が含む栄養素のタンパク質、脂質、糖質、ビタミン、無機質の、ヒトの生命維持の役割を講述する。そして、作物に含まれる植物二次代謝物のポリフェノールのうち、フラボノイドは約4,000種類、フェニルプロパノイドは約3,000種類、安息香酸類とアントラキノン類は数百種類あるが、これらを特異的に含む作物の紹介とその機能性を説明する。また、作物が含むテルペノイドは25,000種類あるが、テルペノイドはテルペン、カロテノイド、キサントフィルに分類され、植物はこれらのいくつかを特徴的に含むので、個々の農作物が特徴的に含む種類のテルペノイドについて、その機能性を説明する。また、システイン誘導体類のイソチオシアネート類を含むタマネギなどのアリーム属の作物紹介とその機能性を講述する。また、個々の作物に特有の食物繊維を紹介し、それぞれの食物繊維がその立体化学構造をヒト消化管内上皮細胞の受容体に提示して、ヒト体内の免疫応答システムを調節する機序を説明する。
1前   2    

機能性分析学特論

(概要)植物二次代謝物を、抽出溶媒の極性を利用して選択的に抽出する化学手法を学ぶ。例えば、抽出溶媒を非極性のヘキサンから、塩化メチレン、アセトン、メタノール、水と順次に極性を上げて用いることで、抽出される二次代謝物を選別する知識を学ぶ。テルペノイドを非極性溶媒で抽出する手法と、ポリフェノール類を塩化メチレンや酢酸エチルなどの中極性溶媒で抽出する手法を習得する。テルペノイドを順相カラムを用いて順相溶媒を工夫してHPLCで分離溶出し同定する技術と、ポリフェノール類を逆相カラムと逆相溶媒を工夫してHPLCで分離溶出して、3次元検出で同定・定量する手法を学ぶ。アルカロイドをアセトンやクロロホルムなどの強極性溶媒で抽出し、GC/MSに供して分析し、得たスペクトルから同定する知識を学び、それを実際に応用して分析する技術を習得する。作物を粉砕して含まれる食物繊維を酸性あるいはアルカリ性溶媒で抽出することで、食物繊維を構成する多糖の種類を選択しながら分画抽出する手法を理解する。分画抽出して得た食物繊維を塩酸加水分解してTLCに供し、その構成糖を硫酸あるいは染色剤を用いて発色させ、その色とTLCの展開距離から糖の種類を同定する手法の実際を習得する。
(オムニバス方式/全15回)
2前   2   オムニバス

食品機能開発化学演習

タンパク質の消化分解物であるペプチドが食欲増進や抗うつ作用を示すという研究、また、体内吸収されたポリアミン類が遺伝子の異常メチル化を抑えるなどの研究報告を検索・読解・発表。
ポリフェノール類の体内吸収機構を理解した上で、ヒト体内でのフラボノイドの、グルコース輸送担体の機能調節による糖尿病予防、血管新生抑制、発がん関連受容体の機能調節を介したがん予防、抗酸化効果による疾患予防などの研究報告を検索・読解・発表。
フェニルプロパノイド類のいくつかの種類、例えば、レスベラトロールがナノモルレベルの濃度で脳神経系に作用して認知症軽減やリラックス効果を示すなどの機能性の研究報告を検索・読解・発表。 キサントフィル類がPPARsに作用して脂質代謝系を調節することでメタボリックシンドローム予防、肥満抑制、抗炎症などの機能性を示すという研究報告を検索・読解・発表。
食物繊維が消化管上皮細胞のデクチンなどの受容体を介して体内サイトカイン分泌を調節することで免疫応答系を調節し、アレルギー予防、うつ病軽減、感染症予防などの機能性を示すという研究報告を検索・読解・発表。
以上の報告の中から集約して信頼できるデータを選別し、また、ヒトでの有効性に焦点を絞って論じているメタアナリシスの論文を探し出し、システマティックレビューとしてまとめる。
1~2通   8    

食品機能開発化学専攻実験

それぞれの学生が目的とする農作物を選び、それに含まれる栄養成分について、食品成分の一般分析を行う。その農作物に含まれるフラボノイドとテルペノイドをHPLCで分離溶出して、3次元検出器で解析することで同定する。その農作物に含まれるシステイン誘導体類などの含硫化合物をGC/MSで分析することで同定する。その農作物に含まれる食物繊維の多糖を加水分解し、TLCに供して構成糖を同定する。目的とした農作物をより好ましいものに改良するために、その作物の栽培時の太陽光の選別照射とマルチ使用法の工夫によるフラボノイドの増産を試みる。その作物の太陽光選別照射とマルチ使用法の工夫によるキサントフィル類の増産を試みる。その作物の栽培時の土壌温度をマルチ使用で調節することで、糖質の甘味を適度に含む栽培法を工夫する。フラボノイドやキサントフィルの適度な苦味と、糖質の甘味、タンパク質の旨味が適切に混合した美味しい農作物の栽培法を作り出す試みをする。以上の研究を研究報告論文として作成する。
1~2通   8    
農業経済学分野

農業経済学特論

高度経済成長期以降の日本における主要な食料問題や農業問題の発生のメカニズムや、それらの問題の解決を目指して導入された農業の構造改革、農産物価格政策、コメの減反政策や、集落営農、六次産業化、農産物直売場、企業の農業参入等を促進する一連の農業・食料政策の内容とその成果、残された問題点について講義するとともに、それらの問題点を解決する政策を提案する学生の思考能力を高めることを目的とする。
1前   2    

開発経済学特論

東・東南アジアの各国・地域を対象に、その経済発展のプロセスに関する専門的知識を習得し、二重経済論モデルやキャッチアップ工業化、輸入代替工業化・輸出志向工業化など、開発経済学における一般的な成長モデルについて経済学的に学ぶ。その上で、比較制度分析の学習を通して、日本を含む各国・地域の発展プロセスにおいて多様性や地域固有性が存在することを理解し、地域発展のあり方を多角的視点で捉える能力を身に付ける。
2前   2    

農業経済学研究演習Ⅰ

農業経済学、食料経済学関係分野の国内外の雑誌や著書から学生が関心を持つ論文や著書を選択し、それらを読み込んだ後、学生はレジュメを作成し演習の時間に発表・質疑応答・討論を行う。これにより、専門知識を習得するとともに文書作成やプレゼンテーションの能力を養う。さらに、学生が関心のある問題についてアンケート調査票を作成し、アンケート調査を実施し、調査結果を分析し、得られた結果も同様に発表・質疑応答・討論を行う。
1~2通   8    

農業経済学研究演習Ⅱ

農業経済学または開発経済学の大学院生用のテキスト、及び日本を含む、東・東南アジア地域を対象とした農業・農村問題に関する各種文献の講読を中心に、現在、農業経済学及び開発経済学の分野において学術的に議論されているトピック・内容を学ぶ。また、受講した大学院生の個々の研究テーマに応じて、現地調査の方法や史資料判読の方法など、学術論文を執筆するために必要な方法論を適宜教授し、修士論文作成のために必要なスキルを身に付ける。
1~2通   8    

(研究指導)

(概要)高度の専門性が求められる職業を担うための卓越した能力を培うことにより第一次産業を主要産業とする地域の創成を図るためには、第一次産業である農業の活性化はもとより、農産物の加工とその流通販売にも力を入れる必要があり、本専攻学生はこれら全般に関して学ぶことになっているが、個々にはある領域に関して特に高い水準の知識と技術、開発力を持っている必要がある。また、研究の立案、設計、実験、データの要約・解釈、論文作成という研究上の手順を通じて、計画力、洞察力などが磨かれる。本専攻では、1年次より、修士論文作成のための研究を開始する。研究指導は、学生が希望する専門分野の教員が担当する。学生は、研究の立案、実験の実施、データの取りまとめと解析、さらに論文の作成を通じて、関連分野における深い知識と卓越した技術力、洞察力、企画力等を身につけることになり、本研究科が目指す、「作物生産、食品加工、流通販売全般にわたる知識を有する」ことに加え、高度な専門性をもった人材へと成長する。このため、本専攻学生は、専門分野をひとつ選択し、この分野において分野教員の指導の下に、研究を実施し、その結果を修士論文としてとりまとめる。
1~2通 0      

修了後の進路

修了後の進路として、以下に示す、農業の一次生産、食品化学・加工、農業経営・食品流通分野等における活躍を期待しています。また、大学院博士(後期)課程への進学も視野に入れています。

「栽培・育種学分野」と「植物保護学分野」を主として学んだ学生

農業経営、国及び地方自治体の公務員、青年海外協力隊、農業協同組合、種苗会社、造園会社、農薬会社、商社、食品会社、スーパーマーケット等の食品流通会社、外食産業会社、農業生産法人等を想定しています。さらに、農業技術に不可欠な栽培、育種の素養に加えて病虫害などの防除に関する科目を修得することにより、将来、技術士(農業部門・植物保護)を目指すことも可能です。

「食品機能開発化学分野」を主として学んだ学生

食素材前処理産業、食品製造・加工業、食品卸・小売業、レストラン等の飲食業、農業協同組合等への就職を想定しています。

「農業経済学分野」を主として学んだ学生

国及び地方自治体の農林水産関係の公務員、農業協同組合、食品加工会社、スーパーマーケット等の食品流通企業、外食産業、園芸店、食や農に関するNPO、農業生産法人、農業経営等がある。さらに近年、製造業や流通業等の農業参入が増加傾向にあり、新たな就職先として期待しています。


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