2018 年 7 月 14 日

ロシア研修団のアニメ講座③

ロシア混成団の今週の学習は、スキャナーで読み取ったキャラクター動画と背景画に色をつけ、最終的にそれらをうまく組み合わせるという作業です。

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まず、デジタル化された画像を、フォトショップで確認します。

次に、白黒状態のキャラクターの各パーツに色付けを行います。

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すると、こんな白黒キャラクターが、

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何と実は、こんな正体だったということがわかります。エ・エ・エ!

キャラクターの色付けが終わると、今度は背景の仕上げです。

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童話風の背景もあれば、

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ロシア人の描くデトロイト市街地?もあるのでした。

最後に、アフターエフェクトというソフトを使って12枚の動画を動かし、背景と組み合わせます。

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すると、象も空を飛びます? いやいや、飛んじゃダメでしょう。課題は「歩き」なのですから。
――そこには、いろいろとロシア的な事情があったのだろうと思います。

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3週間(延べ5日間)にわたるアニメ講座、お疲れさまでした。

ほとんどの人がアニメを作るのが初めてだったので、ずいぶん苦労もしたのだろうと思います。
でも、自分の作ったキャラクターが動いた時の喜びは、それぞれ体験できたはず。

今回の講座は、大雨の中、全学休講の中、色々な人の協力のおかげで、何とか実施することが出来ました。
学生たちがそれをどれほど理解してくれていたのかよくわかりませんが、こちらとしては色々な意味で忘れられない講座となりました。

参加してくれた学生らに、アテンドの方に、そして大学のスタッフの方に、とにかくスパシーバ!!!です。

明日、7月15日は、オープンキャンパスです。
日本の高校生も、ロシアの学生たちが学んだ教室で、同じようにアニメ制作体験をしてみよう!

2018 年 7 月 7 日

ロシア研修団のアニメ講座②

大雨の中、昨日のロシア研修団の授業は、レナト先生の「日本アニメの歴史」からスタート。

もちろん、すべて英語で行われたのですが、学生たちは日本語よりは英語の方が達者なようで、レナト先生の話に相槌を打ちながら楽しそうに聞いていました。

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イギリス人が日本の高梁で、ロシア人・ベルギー人・オーストラリア人を相手に日本のアニメについて講義しているという不思議な時間・空間を体験させてもらいました。

午後はまた、キム先生のアニメ実技授業の続きです。

前回までにそれぞれのキャラクターが創作されたので、今回は12枚の紙を使ってキャラクターに「歩き」の動作をつけていきます。

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不自然な動きにならないように、細心の注意を払います。目が真剣!

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描かれたものを小型カメラで撮影して、PCモニターで動きのチェックも行います。

それで問題がなければ、スキャナーによる本格的な取り込み作業となります。

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作業が順調に進んだ人から、今度は背景の作成に進みます。
キャラクターがその前を歩くための背景です。

それぞれが自分のキャラクターにふさわしい背景を描いていくのですが、実写と違ってアニメーションの場合は「世界全体」を自ら創造するのだ、ということがよくわかる作業です。

さて、外国の学生たちがどのような世界観を見せてくれるのか、とても楽しみです。

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今回岡山外語学院から学生たちを引率して来てくれたのは、今春外国語学部(岡山キャンパス)を卒業したばかりのAさんでした。

大学で学んだことを活かしながら、夏にはインドネシアに出かけ、日本への留学を希望している人たちに日本語を教えることになっているとか。

世界での活躍を祈っています。
そして、世界に日本のアニメの素晴らしさをぜひとも紹介してください。

2018 年 7 月 3 日

音づくりワークショップを開催

6月30日(土)は、アニメーション文化学科1年生・2年生を対象として、ソフトを使って簡単な作曲とアレンジを学ぶ研修会が開かれました。

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写真1 まずは、吉永先生の紹介から。アニメーション文化学科の前嶋英輝先生によるご紹介。

講師は、倉敷市を拠点に音楽活動を展開するシンガーソングライター・ミュージシャンの吉永拓未先生。ほかのアーティストに楽曲を提供したり、イベントプロデュースなども手掛けたりしているそうです。谷村新司さんやハジ→などの超ビッグなアーティストとのコラボ活動もしています。

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写真2 吉永拓未先生。岡山県・倉敷を拠点に音楽活動を展開するシンガーソングライター。YouTubeで、オリジナル曲「mySTAGE」の<MV>を視聴できます!

作曲とアレンジは、スタインバーグ社(ドイツ)の音楽制作ソフトCUBaseを使って行います。CUBaseは、MIDIデータで自動演奏ができるMIDIシーケンサ機能と、音楽の録音・編集・ミキシング・編曲などができる機能(こういう機能を持つソフトウェアをDAW(ディジタルオーディオワークステーション)といいます)をもつソフトウェアです。本学のアニメ第2教室のWindowsパソコンには、このCUBaseがインストールされていて、自分が制作したアニメにこのソフトを使って、オリジナルの音楽をつけることもできます。

この日の研修会では、吉永先生があらかじめ用意した楽曲をもとに、いろいろな楽器の音色の音を組み合わせて、自分のアレンジの曲をつくっていくというやり方で、CUBaseを使った楽曲のつくりかた・編集などを学ぶことになります。

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写真3&4 画面を示しながら、CUBaseの基本的な使い方を説明。

さまざまな音をブロックのように組み合わせてつくることもできるし、パソコンにつながった、小学校の頃に使ったピアニカをほうふつさせるようなミニ鍵盤を使って、ピアノを弾くように音楽をつけることもできます。アニメーション文化学科1年には音楽経験者の学生もいて、何かわからないことがあると、彼の近くの子たちは彼に聞いて、音楽のアレンジや楽器の追加を行っていたようです。

「チキチキチキシャーン」といった感じのかっこいいドラムソロを入れてみるという学生もいました。センスがあれば、楽器ができなくても、楽譜が読めなくてもいろいろな音楽の遊び方・楽しみ方・作り方ができるのが、こうしたMIDIシーケンサ+DAWソフトの魅力です。

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写真5&6  学生にCUBaseの使い方を指導する吉永先生。

授業の2コマに相当するたっぷり3時間を使って、CUBaseを使ったサウンドづくりを学生たちは学び、楽しんだようです。

吉永先生は、来年から本学科で音響演習A・Bを担当していただきます。映像の制作に加えて、オリジナルのBGMや音楽を映像につけていけることで、学生たちの表現の幅が格段と広がりそうですね。

2018 年 6 月 29 日

ロシア研修団のアニメ講座①

本日、ロシア研修団のアニメ講座が本学科で始まりました。
今年で、2回目になります。

なお、ロシア研修団といっても実は、ロシア7名、ベルギー1名、オーストラリア1名からなる混成チームです。
それでも、みんなアニメが大好きだから、心は一つです。

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講座は、日本のアニメについての講義と、アニメーション制作の実技に分かれていているのですが、まずは井上先生の講義からスタートしました。

ゆっくり話せば学生たちは何とか理解できているようなので、まずは一安心。 ホッ!

それに嬉しいことに、昨年のリピーターさんが一人いて、彼女が先輩として説明を補ってくれることもあるのです。もちろん、ロシア語で。

午後からは、キム先生の実技講座です。
最初に、今回の学習内容全体についての説明がなされました。

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今回の目標:
アニメーション制作に必要な行程を一通り学習した上で、最後は参加者の一人ひとりがオリジナルのアニメーション作品を作ってみよう。

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自分のアニメーションを作るということが知らされると、学生たちの目が俄然真剣になってくるのでした。

キム先生は、最後は個々の学生作品をつなげて、さらに大きな作品を作りたいとおっしゃっていたので、学生たちは個々の創作とその総合がもたらす効果の二つを体験できることになります。

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共通課題は、自身の考えたキャラクターを様々な背景の中で歩かせるというもの。

まずは、自分のオリジナルキャラクターを考えます。
それが歩く姿を頭の中で想像しながら・・・テク・テク・テク。

もしかして、キャラクターの名前までも考えているのだろうか・・・。

  イワン、ソーニャ、ウラジーミル、アレクセイ、アンナ・・・・
  ああ、ダメだ。 私には陳腐な名前しか思い浮かばない・・・。

今回のアニメ講座は、延べ5日間(実に3週間)にわたるものです。
今後は、途中の様子も随時お知らせしようと思っています。

どんな作品が作られてゆくのか、どうぞお楽しみに!

2018 年 6 月 19 日

フィンドリー大学研修団の受け入れ

6月19日、フィンドリー大学とニューカレドニア大学からの研修団が、大学にやってきました。

地元のアニメスタジオのスタッフでありながら、同時にアニメーション文化学科の非常勤講師でもある、レナト先生が1時間ほど彼らに講義をしてくれました。

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演題は、From “Cool Japan” to “Japanisme”。

その詳細については、以下の通りです。

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レナト先生は、ペルー生まれでイギリス育ち(英国籍)、日本でサブカルチャーの分野で博士号も取得しているという、なかなかの逸材です。

海外の人に、アニメやマンガという日本の新しい文化を紹介するのに、これほど適した人は他にいません。

なお、通常の授業は「完璧な日本語」でなされますので、その点はどうぞご安心を!

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面白かったのが、アメリカの学生たちの着席の仕方(左端の人は先生)。
こちらが何も指示していないのに、みんなきちんと並んで座っています。

絶対にアメリカじゃ、そんな風には座っていないだろう!

ちょっと、緊張しているのかな・・・。 確か、昨日岡山に着いたばかりだとか・・・。

2018 年 6 月 18 日

サザエさん発案の地は、周縁の地に!

週末、日本アニメーション学会の第20回大会に参加して来ました。
会場は、福岡にある西南学院大学です。

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地下鉄の西新駅を降りて、まず驚きました。
なにしろ、大きなサザエさんの看板がお出迎えです。
う~ん、サザエさん通り???

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確かに通りには、サザエさんののぼりも設置されており、かなり正式な名称のようです。

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サザエさん通りの命名理由は、この地でサザエ・カツオ・ワカメ・フネなどのキャラクターが考え出されたから、というもの。
つまり、ここが「サザエさん発案の地」というわけです。

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西南学院大学の図書館の前には、なんと長谷川町子先生とサザエさんの像まで建っていました。
これは、学生のモチベーション高めますよね!

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さて、ここからが出張の本当の目的、日本アニメーション学会です。
会場は、のどかな雰囲気!

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今回の大会テーマは「周縁から生まれるアニメーションの可能性」ですが、
中心である東京と比べた時の福岡の立ち位置を、まずは「周縁」としています。

でもその中心と周縁の関係も、実は見方を変えれば変わってきそうなのです。

福岡は現在、ゲームやエンターテインメント制作が盛んなことで知られていますが、
昔は本当に東京を意識しながら仕事をしていたんだそうです。
「こんちくしょうー!」と思いながら。

でも、仕事を数十年続けている内にやがて気持ちはぐるり一巡して、
今はアジアを中心にした海外に自然と関係者らの思いは向いているのだそうです。

アジアへの玄関口という視点で考えれば、今度は福岡が中心です。
ソウル・上海・台北・東京がほぼ等距離のところにあるのですから。

高梁も東京と比べれば確かに「周縁」なのだが、
そろそろそういう考えを、ぐ・る・り と一巡させなければ・・・。

2018 年 5 月 28 日

「アニメ業界就職ガイダンス」に参加

日本動画協会が主催する「アニメ業界就職ガイダンス」に参加してきました。
内容は、「制作進行」と「アニメーター」への就業と、その仕事についてです。

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会場は、東京の市ヶ谷にある大日本印刷のDNPプラザでした。
ここは、杉並にあった「東京アニメセンター」が移転してきたところでもあります。

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中に入れば、書籍やスイーツ、アート作品まで並ぶ、展示と販売のおしゃれな空間でした。

「東京アニメセンター」は、この建物の地下1階にあります。

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今は、常設展示の他に、「血界戦線&BEYOND展」をやっていました。

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「制作進行」と「アニメーター」志望のための就職ガイダンスは、2階で開かれることになっていました。
5月26日が「制作進行」について、27日が「アニメーター」について、でした。

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「制作進行」の説明には25名程度が、「アニメーター」の方には50名を越える若者が集まっていました。
多くは東京の専門学校の学生さんたちだったように思います。

お話をして下さったのは、サンライス、ダンデライオン、STUDIO4ºC、手塚プロダクションといった、日本を代表するようなアニメ制作会社の方々でした。

講師の方が口を揃えておっしゃっていたのは、自分はこういうものを作りたいという熱意を見せて欲しいということでした。
自分には作りたいものがあるから、「この会社を利用して自分の夢を実現するのだ」、というぐらいの積極的な姿勢を見せて欲しい。
会社側は、今の学生ではなく、学生の将来の可能性(先々利益を生むか!)を測っているのだから。

もう一つ印象に残っているのは、アニメーター初心者として動画を描き始めた頃、わざと残業をして、あるいは人よりも早く出社して、先輩の捨てたカキ損じをゴミ箱からあさって勉強したというお話。

きれいに出来上がったものよりも、カキ損じの中にこそ、描いた人の「思考の痕跡」がありありと残っているのだそうだ。

私たちの教室でもたくさんのカキ損じが出ているが、その中に果たしててそれだけの価値があるものがあるのか、盗み取るほどの思考の痕跡、汗と涙の痕跡があるのだろうかと、話を聞いていてちょっと寂しい気持ちになりました。

せっかく学生のために開かれているガイダンスだから、遠くても学生には積極的に参加して欲しかった。
行けばきっと、いろいろな刺激が得られただろうに。

2018 年 5 月 11 日

新入生歓迎会を豪華開催

先日、4月入学生のための歓迎会を行いました。
ここ数年多才な学生が来てくれているおかげで、学科内の出し物もずいぶん豪華になりました。

それでは、これが本日のメニューです。

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イラスト、落語、弾き語りなど、お昼の休憩時間には詰め込めないほど盛りだくさんの内容です。

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中国の留学生R君の作品の中から、ここでは1枚選んで紹介しておきます。
R君がデジタルで美少女系の画を描くとは、実は今まで知りませんでした。

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昨年に比べると格段に上達したO君の落語です。
今回も、立派な座布団を用意できなくて申し訳ない。

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今日の演目が「ねこ」ですから、ほれほれ、右手がこのように猫パンチ?。

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K君がキャンパス内をギターを背負って歩く姿は時々見かけていたのだが、
これがその「ギター侍」の正体かー!

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特設の超簡便ステージでありながら、熱唱してくれてどうもありがとう!
聞いているみんなも真剣でした。
というか、驚いて、圧倒されたというか・・・。

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最後は、上級生からの挨拶です。

このK先輩、飄々と話しながら、実は面白い後輩が入ってきてくれたことをとても喜んでいます。
今度は一緒に何をやろうかな~?、ときっと今も心の中では考えているはずです。

とにかく上手に後輩を導いてやってくださいよ!

2018 年 4 月 7 日

「町屋通りの雛まつり」を訪ねて

先月、「高梁市図書館を活かした中心市街地活性化ワークショップ」に参加したこともあって、今日は本町で開かれている「町屋通りの雛まつり」に出掛けてきました。

中心市街地での観光客の回遊を自ら体験する意味もあって、出発点はもちろん「高梁市図書館」です。

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図書館の次は、お披露目も終わったばかりの「備中高梁まちづくり研究所」(通称:まちけん)です。この中に、地方では珍しいアニメスタジオがあるのです。

まちけん

スタジオの中では、今日も山田方谷のアニメを鋭意作成中だったので、挨拶もそこそこに退散しました。無事完成をお祈り致します。

栄町

土曜日の正午前、商店街に人通りはほとんど見られません。にわか雨も降り出して、雛まつりが一体どうなることかと不安がよぎる。

全景

ところが、雛まつりの会場本町になると、雨にも関わらず例年通りの賑やかな人出が見られたのでした。その中には、留学生の姿もちらほら。
やがて雨も上がってくれました。

ガレージ雛

これは個人の家のガレージが使われているのでしょうか。見事にコンパクトな雛段が出来上がっているのでした。

豪華雛壇

大きな町屋では、このような豪華な雛壇も飾られていました。圧倒な姫軍団の中で、男たちは何とも居心地が悪そうな、トボケタ表情をしているのでした(個人的な印象)。

通りを歩けば、こんな面白い光景も見られました。

魚屋のお雛様
魚屋と奥に飾られたお雛様

格子の人形
格子窓に飾られた手作り人形

隠れ雛
庭先で見つけたお雛様のかくれんぼ

これは、本町の北端近くのお店で頂いた特製のぜんざいです。手作り感が満載でした。

特製ぜんざい

その時ふと顔を上げると、店の前を人影が・・・。

武士

ぶ、ぶ、武士が、回遊している! それを何と、猫が見ている!

モダンな図書館から始まった旅は、こうして意外にも武士との遭遇で終わったのですが、時空を超えた、歴史上の、物語上のいろいろな人物・キャラクターがこの通りを闊歩するようになれば、これは面白くなるだろうと、猫と一緒に夢想してみるのでした。

2018 年 4 月 3 日

入学宣誓式を終えて

今日は、快晴の中、入学宣誓式でした。

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例年なら入学式に桜が咲いてくれるかどうかが気になるのに、今年は桜が持つかどうかの心配をしなければなりませんでした。
それほどに温かい、いや、暑い入学宣誓式でした。

新入生

今年は、日本人学生と留学生がちょうど半々の、バランスのいい学年です。
日本語の上手な留学生が多いので、日本人と上手に関わりながらこれからの4年間を過ごして欲しいものです。

ところで4月からは、アニメスタジオのスタッフの方が先生として授業に参加してくれます。
次に、デジタル作画に適したアニメ第2教室も、この春完成しました。

これによって、学修環境は格段に向上したはずです。
学生はもう、勉強のし放題!、作業のやりたい放題!です。
新入生は、まずは早めに自分のやりたいことを見つけてください。