2011 年 10 月 2 日

社会人基礎力ワークショップ

岡山オルガノン主催の社会人基礎力ワークショップが中国学園大学で開催されましたので参加してきました。産官学連携の岡山オルガノンにおいて、キャ リア形成についての講座が開催されており、その講座の講師を務めていた飯田哲司氏(中国短期大学教授)を通してのキャリア形成に関わる報告と、講座を受講 した学生による発表(プレゼンテーション)、そしてグループに分かれてのディスカッションでした。盛りだくさんの内容ですが、これをきっちり2時間で行うというものでした。

第1部 報告「学生や社会の現場が望むキャリア形成教育とは」


飯田氏は、どのようなキャリア形成教育が良いのかということを、現役学生(講座の受講生および修了生)、若手社会人、キャリア教育関係者、企業の教育担当者に対して行われたヒヤリングをもとにして、報告されました。

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キャリ形成教育が、時間の流れと共に変わってきていることを指摘していました。
第一段階: 企業トップの訓話、社会人の日常的体験談
第二段階: 資格取得の指導、実務スキルアップの訓練法
第三段階: 就職テクニック(エントリーシート記入法・面接必勝法)

現在:実社会で必要とされる「力」を知り、身につける
つまり、自分を知り、社会を知り、「自己形成・自己実現」へ繋げる行動を起こす、ことに中身が変わってきている。

この考察については、同感でした。

キャリア形成講座を受講した学生からの意見には次のようなものがあった(一例)。
・「キャリア教育」と「就活対策」は別物であるから、区分して欲しい。
・実践的なトレーニングを行う「体験学習」をやって欲しい(もっとやりたい)。
・企業での勤務経験のある講師から学びたい。
・社会人の先輩と交流できる場が欲しい。
・「必修科目」とはせず、「選択」にして欲しい(ヤル気のない学生の問題)

また企業の教育担当者からは次のような意見があった(一例)。
・「アウトプットする能力」(発信力、成果物を作り上げる)の強化を。
・「自頭力」の強化を。
・「自立心」の強化を・

以上の報告を元に、次の4項目について、第2部の学生の発表、第3部のディスカッションが行われました。
A 「キャリア教育」と「就活対策」は別物、区分して欲しい。
B 実践的なトレーニングを行う「体験学習」をもっと導入して欲しい。
C 「必修科目」とはせず、「選択」にして欲しい(再度受講したい)。
D 「アウトプットする能力」(成果物・完結力)の強化を。

第2部 学生の発表

キャリア形成講座を修了した4名による、上記の4項目についての発表でした。彼らなりのことばで、思いを伝えてくれました(大学生3名:4年生2名、3年生1名および若手社会人1名)。

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第3部 グループ・ディスカッション

約20名の出席者(報告・発表者を含む)があり、上記の4つのテーマについて、出席者の興味に基づいてグループに分かれて、ディスカッションを行いました。各グループには、発表を行った学生が配置され、彼らの発表を土台にしての意見交換が行われました。
わたしは、Cの必修科目についてのグループに参加しました。グループにいたメンバーの大学(岡山大学、中国学園大学、吉備国際大学)でのカリキュラム関連科目の取り扱いを確認した後、発表した学生がなぜ、必修ではなく、選択が良いとおもうかについて、話を聞くことが出来ました。とても意識が高い学生であり、そうでない学生と一緒にグループワークをすると、学生のその科目への意識の違いから本当であれば学ぶことができるであろうものを習得することができないことがわかりました。なるほどと思うと同時に、このような学生をケアすると同時に、そうでない学生への配慮が必要であることも話し合うことが出来ました。問題は、必修・選択もあるものの、クラスの大きさ(履修人数)や教員の能力にあるようにも思わされました。
色々な有意義な意見交換が行われましたが、最後に一つ心に留まったのは、キャリア科目を必修科目にするとすれば、その狙いは「わかる・理解する」というより、むしろ「気づき」をあまり意識の高くない学生に与える可能性を提供するのではないかという議論でした。そのように考えると、キャリア科目は2ステップに分けて考えるべきであり、エレメンタリーレベル(基礎レベル)を必修にし、アドバンスレベルを選択で配置し、意識の高い学生のニーズに答えることができれば良いのかなぁと思いました。

グループ・ディスカッションの最後には、各グループでのディスカッションについての分かち合いが行われました。

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最後に

発表してくれた学生たちは非常に意識が高く、たくましく思いました。是非、環境経営の学生も積極的にこのような講座に参加し、自身を高めて欲しいと思いました。

(尾上)