教育目標
「心理学・臨床心理学分野における専門的知識と技術を教授し、学生個々の長所を生かしてその人間的魅力を高め、社会人としての良識と教養を備えた人材を養成する」
学びのKEY WORD
- 心を知り・脳を知る「心の健康の専門家」をめざす
- カウンセラーとしての基礎知識を体得する
- 有効な「心理テスト」を理解する
- 相談業務、調査、企画など、マルチな実践技能修得をめざす
大学の顔(山陽新聞掲載)日本初の臨床心理士! 成瀬 悟策(なるせ・ごさく)教授
日常生活で避けて通れない不安や緊張。「体がこわばり肩こりにつながる。腰痛も同じ。心の問題は体にさまざまな影響を及ぼすんです」。柔和な表情で諭すように語る。八十一歳。学生にとっては祖父のような存在。
専門は臨床心理学。いじめ、引きこもり、リストラなどでさまざまな悩みを抱える人たちの心の健康を取り戻す研究を続ける。うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)も領域に入る。
対象者への共感が、カウンセリングで最も重要という。「相手の気持ちを考えながら対話を重ね、本音を引き出す。悩みの解決方法を自分で気付かせてあげるのがこつ」
近年社会問題化している無就業・無就学の若者「ニート」にも目を向け、「自分の領域から出たがらない彼らをどう外に引っ張り出すかが難しく、今後の課題」と言う。
終戦直後の大学生時代に臨床心理学に興味を持った。日本応用心理学会が主催する催眠術の講演に参加し、「無意識に行動する精神世界の奥深さに引かれ た」。臨床心理学の先進地だった米国から情報を集め独自に研究。大学助手のかたわら、不眠症などで悩む人のカウンセリングで経験を積んだ。
この道六十年の第一人者で、九州大教育学部長時代には臨床心理士の資格制度立ち上げにかかわった。「欧米に比べ、日本では取得者の地位があまりに低い」と指摘。ストレス社会の中、臨床心理士の存在意義は大きく、「改善を訴えていかなければ」と強調する。
趣味はスポーツ。長年続けているスキーのほか、ウインドサーフィンやパラグライダーなどもこなす。「若い人たちにはまだまだ負けられません」
(秋山昌三)








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