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大学の顔

加計 美也子

理事長・総長
かけ・みやこ
1978年、順正短大講師。順正学園国際交流室長、広報室長、副理事長などを経て、2001年から現職。山脇学園短大卒。米・シェネンドーア大などの名誉博士。廿日市市出身。

ニーズをつかみすぐ実行

教育の質向上を怠らず、社会に貢献する人材を送り出す


「教育の質向上を怠らず、社会に貢献する人材を送り出します」。真っすぐ前を見つめ、熱い思いを語る。少子化が進み、志願者数と大学・短大の入学定員がほぼ同じになる「全入時代」が2007年度にも到来するといわれる。過熱する大学生き残り競争の中にあって、吉備国際大の進む方向は揺るがない。

1990年、社会学部の単科大学でスタート。第二次ベビーブーム世代の進学期で、「買い手市場」とはいえ、所在地の高梁市は山あいの小都市だけに学生集めに苦労した。

「果たして学生は来るのか」と文部省(当時)担当者は懸念した。だが持ち前の行動力で奔走。ふたを開けると倍率は40倍に達していた。

大学運営の要諦は「ニーズをつかみ、すぐ実行すること」と明快だ。増設された保健科学、社会福祉、知的財産や環境政策を学ぶ「政策マネジメント」の各学部は、いずれも時代が必要とする学問領域で、学科も『個性派』が並ぶ。福祉ボランティア学科(社会福祉学部)は、阪神大震災を機に「ボランティアのプロフェッショナルが必要」との自身の思いから誕生。文化財修復国際協力学科(社会学部)も「国際貢献を特別なことだと思わない人材の育成を」と発案した。

大学運営の師は父・勉氏。「厳しい局面の時こそ、攻めの姿勢を貫け」との言葉が耳を離れない。そんな父の思いを胸に初の県外系列校・九州保健福祉大(宮崎県延岡市)は、地元の強い要望とも合致して開学させた。

休日でも大学のことが頭を離れない。教職員一丸となった人材育成にかける思いは結実し、学生の就職率は9割を維持しているという。

「学生が巣立つ卒業式は感激しますね。だって私たちはこの日のために仕事をしているのですから」

(臼杵正純)

※山陽新新聞掲載「大学の顔」編集記事を収録しています。