理論に基づいた作業療法実践(Theory Based OccupationalTherapy)

川上 照彦作業療法士が活躍する場は,医療ならびに保健福祉分野の各領域に渡る非常に広範なものとなり,且つ高度化・専門分化が進んできています。21世紀の保健科学領域において要求されているエビデンスに係わる諸問題の解決を促進させるために,臨床現場で抱える問題や疑問を研究に結びつける思考や技術を養う必要があると考えています。

通信制大学院は,入学生の多くが医療や保健福祉分野で臨床に従事する作業療法士であり,研究デザインや研究手続きに関する確かな知識と技術を教授することにより,臨床に根ざした優れた研究成果を生み出していく事が期待されています。こうした観点により,大学院(通信制)保健科学研究科作業療法学専攻では,保健科学領域において作業療法学の学術的発展を担う教育研究者,ならびに様々な理論的背景を作業療法実践に還元する指導的役割を担う,高度専門職としての作業療法士の養成を目的としています。また,その基盤の上に,「理論に基づいた作業療法実践(Theory Based Occupational Therapy)」を基本的理念として掲げ,臨床現場で抱える諸問題を解決するための,様々な理論的背景の理解・発展・臨床応用の教授を目指した教育課程を編成しています。

保健科学研究科長 川上 照彦

 

教育目標

刻々と変化をとげる保健医療福祉の領域で,学生として学ぶ作業療法士一人ひとりが,経験則のみに基づいた実践を打破し,科学的かつ叙述的な根拠を背景にした治療理論を使いこなし,目前の対象者に対して最善のサービスを提供できるようになることが第一の教育目標である。そのためには,最先端の研究ノウハウを身につけることが必要となり,本課程修了時には,作業療法学の学術的発展を担うことができる教育研究者として,または,作業療法の臨床現場で指導的役割が担える高度専門職としての実践研究者として,障害を抱える国民の付託に応えられる人材となることが期待される。

 

研究科の特色

通信制で「修士(作業療法学)」を修得可能
臨床実践や業務と両立できる大学院教育を提供
指導的役割を担う高度専門職としての作業療法士の育成

 

3つのポリシー

学位授与方針(ディプロマポリシー) 問題解決能力の基礎となる医学的・リハビリテーション科学的知識,そして対象となる人々の健康上の問題を具体的に解決するための作業機能障害や心身機能障害に関する知識を体系的に修得した上で,作業療法学・作業科学に関する高度な研究能力を備えた人に修士(作業療法学)の学位を授与します。
教育課程の編成・実施方針(カリキュラムポリシー) 実践場面で抱える問題や疑問を研究に結びつける理論的思考能力や表現技術を修得させるため,必修科目として研究法に関する科目と研究実施に関する特別研究を開講します。また,選択科目として高度な医学的・リハビリテーション科学的知識や作業療法学・作業科学に関する体系的知識を修得させるための科目を開講します。さらに,IT技術を利用した遠隔教育で仕事と研究の両立を目指す作業療法士を支援します。
学生の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー) 作業療法士として臨床活動や養成教育における資質と指導的役割のさらなる向上を目指し,「実践における疑問を研究で解く」という理念に共感した上で,作業療法学・作業科学に関する高度な技術を身につけ,対象となる人々の作業機能障害や心身機能障害を改善し,健康的な生活の構築に寄与できる高度な専門的職業人を志している人です。

 

教員・専門・研究分野一覧

職名 教員氏名/ふりがな 専門・研究分野
教授 尾瀬 裕(おぜ ゆたか) 公衆衛生学(地域住民の健康管理)・産業保健学(職場の健康管理、特に職業性疾患の予防・健康管理)
教授 加納 良男(かのう よしお) 神経科学・細胞生物学・健康寿命延伸の細胞遺伝学的研究
教授 香田 康年(こうだ やすとし) 行動生物学(Coreoperca kawamebariの闘争行動・繁殖行動・育児行動の研究)
教授 服部 俊夫(はっとり としお) 感染症・血液学・内科学・災害医学
教授 中角 祐治(なかずみ ゆうじ) 整形外科学・臨床神経生理学・上肢機能の電気生理学的解析・随意運度障害の治療
教授 籔脇 健司(やぶわき けんじ) 高齢期作業療法学・地域作業療法学・作業療法理論・QOL論・環境心理学
准教授 岩田美幸(いわた みゆき) 基礎作業学・身体障害作業療法学・作業療法教育
准教授 京極 真(きょうごく まこと) 信念対立解明アプローチとOBP2.0に関する基礎・応用研究
准教授 竹林 崇(たけばやし たかし) 脳卒中後の上肢麻痺に対する心理・行動学的アプローチ・心・呼吸器疾患等・内部障害に対する作業療法・神経筋疾患・膠原病に対する作業療法
講師 狩長 弘親(かりなが ひろちか) 遂行機能障害の評価に関する研究・高次脳機能障害者の社会生活支援
講師 平尾  一樹(ひらお かずき) 保健学・健康増進のための閾下刺激装置の開発と効果検証・インターネット依存の神経基盤に関する研究・フロー体験の神経基盤に関する研究
講師 三宅 優紀(みやけ ゆき) 予防医学・作業療法学・スポーツ科学・園芸療法
講師 山本 倫子(やまもと ともこ) 精神障害リハビリテ-ションについて・労働者に関する研究
非常勤講師 吉岡 和哉(よしおか かずや) 肥満児・2型糖尿病児に対する作業療法に関する研究・発達障害のある子供たちに関する研究・特別支援教育に関する研究

 

カリキュラム・担当教員

授業科目名 授業

形態

配当

年次

単位数 必修

選択

職名 担当者氏名
必修科目 保健科学研究法 T 准教授
講師
非常勤講師
竹林 崇
平尾 一樹
吉岡 和哉
作業療法学研究法 T 講師
講師
講師
山本 倫子
狩長 弘親
三宅 優紀
作業療法学研究法演習 S 教授
准教授
准教授
准教授
講師
籔脇 健司
京極 真
岩田 美幸
竹林 崇
狩長 弘親
選択科目 基礎保健科学特論 T 1・2 教授
准教授
講師
中角 祐治
竹林 崇
平尾 一樹
臨床保健科学特論 T 1・2 講師
講師
非常勤講師
狩長 弘親
山本 倫子
吉岡 和哉
地域保健科学特論 T 1・2 教授
准教授
講師
籔脇 健司
岩田 美幸
三宅 優紀
専門選択科目 作業機能障害支援学特論 T 1~2 教授
准教授
准教授
講師
講師
籔脇 健司
京極 真
岩田 美幸
狩長 弘親
三宅 優紀
作業機能障害支援学特論演習 S 1~2 教授
准教授
准教授
講師
講師
籔脇 健司
京極 真
岩田 美幸
狩長 弘親
三宅 優紀
心身機能障害支援学特論 T 1~2 教授
教授
教授
准教授
講師
講師
加納 良男
香田 康年
中角 祐治
竹林 崇
山本 倫子
平尾 一樹
心身機能障害支援学特論演習 S 1~2 教授
教授
教授
准教授
講師
講師
加納 良男
香田 康年
中角 祐治
竹林 崇
山本 倫子
平尾 一樹
総合科目 特別研究 TS 1~2 10 教授
教授
教授
教授  
教授
教授
准教授
准教授
准教授
講師
講師
講師
講師
籔脇 健司※
中角 祐治※
加納 良男※
香田 康年※
尾瀬 裕※
服部 俊夫※
竹林 崇※
京極 真※
岩田 美幸※
三宅 優紀
狩長 弘親※
平尾 一樹※
山本 倫子

T=印刷授業科目 S=面接授業科目 TS=印刷授業と面接授業の複合科目 TS=メディア授業

◎=必修授業科目  ○=選択授業科目 ※=論文指導教員

修了要件

必修科目3科目6単位,選択科目1科目4単位以上,専門選択科目2科目10単位,総合科目1科目10単位,合計30単位以上を修得し,かつ必要な研究指導を受けた上で,当該大学院の行う修士論文の審査及び最終試験に合格すること。

 

行事予定表

日 付 行 事
1年次生 2年次生
3月27日(日) オリエンテーション・履修指導
3月31日(木) 履修登録受付締切(※郵送にて)
4月3日(日) 大学院(通信制)入学式
4月4日(月) 履修登録受付締切(※郵送にて)
6月30日(木) 第1回課題レポート受付締切(※WEB学修支援システムにて)
8月26日(金)~28日(日) 《 夏期スクーリング 》
作業療法学研究法演習 特別研究(修士論文中間発表)
9月30日(金) 第2回課題レポート受付締切(※WEB学修支援システムにて)
11月18日(金)~20日(日) 《 秋期スクーリング 》
作業機能障害支援学特論演習
心身機能障害支援学特論演習
特別研究(研究計画発表会) 特別研究(修士論文事前審査会)
12月10日(土) 第3回課題レポート受付締切(※WEB学修支援システムにて)
12月16日(金) 研究計画書提出(※メールにて)
1月6日(金) 修士論文提出締切(※郵送にて)
1月20日(金)~21日(土) 《 冬期スクーリング 》
作業機能障害支援学特論演習
心身機能障害支援学特論演習
特別研究
特別研究(修士論文最終発表会)
1月22日(日) 科目修了試験
3月10日(金) 成績表送付
3月22日(水) 学位記授与式

※締切日については、すべて教務部通信教育事務課必着

 

スクーリング日程・会場

日付 授業科目名 年次 会場
8月26日(金)
8月27日(土)
8月28日(日)
作業療法学研究法演習 1年次 吉備国際大学 高梁キャンパス
特別研究 2年次
11月18日(金)
11月19日(土)
11月20日(日)
作業機能障害支援学特論演習 1・2年次 吉備国際大学 高梁キャンパス
心身機能障害支援学特論演習 1・2年次
特別研究 1・2年次
1月20日(金)
1月21日(土)
作業機能障害支援学特論演習 1年次 吉備国際大学 高梁キャンパス
心身機能障害支援学特論演習 1年次
特別研究 1・2年次
1月22日(日) 科目修了試験 1・2年次

 

修士学位論文

 

入試案内

 

出願に際して

出願前に研究指導を志願する教員と連絡を取り、研究内容について相談してください。
志望する教員が不明の場合も事前にご連絡ください。
また、出願資格に疑義のある方も早めにご相談ください。

連絡先 吉備国際大学 入試広報室

〒700-0022 岡山県岡山市北区岩田町2-5
TEL 086-231-3600  
E-mail:koho@kiui.ac.jp

 

WEB入学相談

WEB入学相談では、受験資格、研究テーマ・指導教員、学修のすすめ方、スクーリングなど、通信教育を始めるにあたってのご質問に本研究科の教員が直接お答えいたします。

※相談内容とそれに関わるすべての情報については守秘いたします。安心してご相談ください。

 

学生募集要項