大学院
通学制保健科学研究科博士(前期)課程・博士(後期)課程
教育目標
博士(前期)課程
高度な保健福祉社会は新しいタイプの保健医療の専門職の養成を必要とする。本学保健科学研究科は、このような社会ニーズに対応するために以下のような人材を養成する。
1.看護学、理学療法学、作業療法学の分野における高度な科学的知識と技術をもつ専門職人材。
2.地域社会に貢献できる保健医療コーディネーター。
3.保健医療施設で働く管理者。
4.保健医療の分野における国際協力に携わる人材。
少子高齢化と人生80年型社会が到来している現在、国民が健やかに老いるため健康意識の向上やそれに応じたライフスタイルの変化にも対応できるような多面的かつ包括的なサービスの質を確保することが重要になっている。そのためには虚弱高齢者、患者、障害者に対するCure(治療)からCareへ、つまりMedical care(医学的管理)からHealth care(健康管理)まで含めた治療、そして予防的リハビリテーションはもちろんのこと、さらには健常人の健康維持・増進のための施策、そしてスポーツ分野まで幅広く見据えた施策が必要になっている。そのために高度な専門分野における専門的知識および技術をもった、教育、研究、相談、指導、治療の援助に当たることのできる看護およびリハビリテーション援助分野の人材を育成することを目指す。
博士(後期)課程
保健科学領域は、従来の医科学研究から分離独立した新しい領域である。この領域では、医療のみで完結するのではなく、保健、福祉領域を含めた広範囲にわたる活動が重要になってきている。介護予防を含めて、医療以前の予防的保健活動、治療終了後の継続的な保健活動が不可欠である。また、「Evidence Based Health-Care」として、根拠に基づいた保健活動が重要とされているが、評価に値する十分な根拠が存在しないのが現実である。
本研究科で対象としている保健科学とは、健康の維持と疾病・障害の予防、患者ケア、生命科学、心身の機能回復・維持・増進、機能の代償・補完を主とする学問領域であると考えている。すなわち、個人または集団の健康維持と疾病の予防および身体的・精神的問題を身体的・精神的・社会的・倫理的観点から総合的に研究する学問領域であり、これらの領域において、国際的にも貢献でき、根拠を見いだすことができる教育研究者を養成しようとするものである。
人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的
- 博士(前期)課程
- 保健科学分野における研究者、教育者としての必要な専門知識と技術を養うとともに、保健医療現場において、広い視野に立脚して専門的且つ指導的役割を果たし得る人材を養成することを目的とする。
- 博士(後期)課程
- 保健科学領域において国際的にも貢献し得る自立的研究者を養成し、且つ国民のより高いQOLを目指した社会支援のできる専門家を育成することを目的とする。
研究科3つのポリシー(学位授与方針、教育課程の編成・実施方針および学生の受入れ方針)について
教員・研究分野一覧
広域大災害時における地域保健支援・受援体制構築に関する研究、新興・再興感染症のリスク評価と危機管理機能の確保に関する研究
教授中瀨 克己なかせ かつみ
- 主な担当授業科目:保健科学研究法特論Ⅰ・Ⅱ、保健看護科学特講
- 教員詳細
カリキュラム
博士(前期)課程2024年度入学生
授業科目名 | 配当年次 | 単位数 | 担当者職名・氏名 |
---|---|---|---|
必修保健科学特論Ⅰ | 1春 | 2 |
教授 河村 顕治 |
必修保健科学特論Ⅱ | 1秋 | 2 | 教授 京極 真 |
必修保健科学研究法特論Ⅰ | 1秋 | 2 | 教授 岩田 美幸 教授 掛谷 益子 教授 河村 顕治 教授 京極 真 教授 髙橋 淳 教授 中瀬 克己 教授 原田 和宏 准教授 井上 優 講師 寺岡 睦 |
選択保健科学研究法特論Ⅱ | 2春 | 2 | 教授 赤在 あゆみ 教授 掛谷 益子 教授 河村 顕治 教授 京極 真 教授 田中 富子 教授 中嶋 正明 教授 中瀬 克己 教授 長町 榮子 教授 原田 和宏 教授 森 芳史 准教授 井上 茂樹 准教授 井上 優 准教授 狩長 弘親 准教授 中嶋 貴子 准教授 安福 真弓 講師 寺岡 睦 |
選択内科学特論Ⅰ | 1・2春 | 2 | 教授 髙橋 淳 |
選択内科学特論Ⅱ | 1・2秋 | 2 | |
選択小児科学特論Ⅰ | 1・2春 | 2 | 教授 赤在 あゆみ |
選択小児科学特論Ⅱ | 1・2秋 | 2 | |
選択感染予防特論Ⅰ | 1・2春 | 2 | 教授 長町 榮子 |
選択感染予防特論Ⅱ | 1・2秋 | 2 | |
選択細胞・組織学特論Ⅰ | 1・2春 | 2 | 准教授 井上 茂樹 |
選択細胞・組織学特論Ⅱ | 1・2秋 | 2 | |
選択教育方法技術特論Ⅰ | 1春 | 2 |
教授 岩田 美幸 |
選択教育方法技術Ⅱ | 1秋 | 2 |
授業科目名 | 配当年次 | 単位数 | 担当者職名・氏名 |
---|---|---|---|
選択基礎保健看護学特論Ⅰ | 1春 | 2 | 教授 掛谷 益子 教授 長町 榮子 准教授 市村 美香 |
選択基礎保健看護学特論Ⅱ | 1秋 | 2 | |
選択基礎保健看護学特論Ⅰ演習 | 2春 | 2 | 教授 掛谷 益子 教授 長町 榮子 准教授 市村 美香 |
選択基礎保健看護学特論Ⅱ演習 | 2秋 | 2 | |
選択母性・小児保健看護学特論Ⅰ | 1春 | 2 |
教授 赤在 あゆみ |
選択母性・小児保健看護学特論Ⅱ | 1秋 | 2 | |
選択母性・小児保健看護学特論Ⅰ演習 | 2春 | 2 | 教授 赤在 あゆみ 准教授 安福 真弓 |
選択母性・小児保健看護学特論Ⅱ演習 | 2秋 | 2 | |
選択成人・老年保健看護学特論Ⅰ | 1春 | 2 | 教授 竹﨑 和子 講師 門倉 康恵 |
選択成人・老年保健看護学特論Ⅱ | 1秋 | 2 | |
選択成人・老年保健看護学特論Ⅰ演習 | 2春 | 2 | 教授 竹﨑 和子 講師 門倉 康恵 |
選択成人・老年保健看護学特論Ⅱ演習 | 2秋 | 2 | |
選択広域保健看護学特論Ⅰ | 1春 | 2 | 教授 田中 富子 教授 中瀬 克己 准教授 中嶋 貴子 |
選択広域保健看護学特論Ⅱ | 1秋 | 2 | |
選択広域保健看護学特論Ⅰ演習 | 2春 | 2 | 教授 田中 富子 教授 中瀬 克己 准教授 中嶋 貴子 |
選択広域保健看護学特論Ⅱ演習 | 2秋 | 2 | |
選択運動機能障害援助特論Ⅰ | 1春 | 2 | 教授 河村 顕治 教授 中嶋 正明 教授 樋口 博之 教授 森 芳史 准教授 井上 茂樹 講師 熊岸 加苗 |
選択運動機能障害援助特論Ⅱ | 1秋 | 2 | |
選択運動機能障害援助特論Ⅰ演習 | 2春 | 2 | 教授 河村 顕治 教授 中嶋 正明 教授 樋口 博之 教授 森 芳史 准教授 井上 茂樹 講師 熊岸 加苗 |
選択運動機能障害援助特論Ⅱ演習 | 2秋 | 2 | |
選択生活機能障害援助特論Ⅰ | 1春 | 2 | 教授 原田 和宏 准教授 井上 優 |
選択生活機能障害援助特論Ⅱ | 1秋 | 2 | |
選択生活機能障害援助特論Ⅰ演習 | 2春 | 2 | 教授 原田 和宏 准教授 井上 優 |
選択生活機能障害援助特論Ⅱ演習 | 2秋 | 2 | |
選択作業機能障害援助特論Ⅰ | 1春 | 2 | 教授 京極 真 教授 岩田 美幸 講師 寺岡 睦 講師 三宅 優紀 |
選択作業機能障害援助特論Ⅱ | 1秋 | 2 | |
選択作業機能障害援助特論Ⅰ演習 | 2春 | 2 | 教授 京極 真 教授 岩田 美幸 講師 寺岡 睦 講師 三宅 優紀 |
選択作業機能障害援助特論Ⅱ演習 | 2秋 | 2 | |
選択心身機能障害援助特論Ⅰ | 1春 | 2 | 准教授 狩長 弘親 講師 山本 倫子 |
選択心身機能障害援助特論Ⅱ | 1秋 | 2 | |
選択心身機能障害援助特論Ⅰ演習 | 2春 | 2 | 准教授 狩長 弘親 講師 山本 倫子 |
選択心身機能障害援助特論Ⅱ演習 | 2秋 | 2 |
授業科目名 | 配当年次 | 単位数 | 担当者職名・氏名 |
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必修特別研究Ⅰ | 1秋 | 4 |
教授 指導教員 赤在 あゆみ |
- 博士(前期)課程修了要件
- 大学院に2年以上在学し、共通科目10単位以上、専門選択科目8単位以上、総合科目8単位、合計30単位以上を修得し、かつ必要な研究指導を受けた上、当該大学院の行う修士論文の審査に合格することとする。
- ※専門選択科目は研究指導教員が担当する特論と特論演習を一連の科目として履修(8単位)する。
- ※残りの4単位については、共通科目、専門選択科目から区分にかかわらず履修することができる。
博士(後期)課程2024年度入学生
授業科目名 | 開講年次 | 単位数 | 担当者職名・氏名 |
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選択分子生物学特講 | 1 | 2 | 教授 森 芳史 |
選択細胞組織学特講 | 1 | 2 | 准教授 井上 茂樹 |
授業科目名 | 開講年次 | 単位数 | 担当者職名・氏名 |
---|---|---|---|
選択運動機能学特講 | 1 | 2 | 教授 河村 顕治 教授 中嶋 正明 教授 樋口 博之 |
選択障害評価学特講 | 1 | 2 | 教授 河村 顕治 |
選択機能回復学特講 | 1 | 2 | 教授 森 芳史 准教授 井上 優 |
授業科目名 | 開講年次 | 単位数 | 担当者職名・氏名 |
---|---|---|---|
選択リハビリテーション援助学特講 | 1 | 2 | 教授 原田 和宏 |
選択障害構造学特講 | 1 | 2 | 准教授 井上 優 |
選択自立支援学特講 | 1 | 2 | 教授 京極 真 教授 原田 和宏 |
授業科目名 | 開講年次 | 単位数 | 担当者職名・氏名 |
---|---|---|---|
選択保健看護科学特講 | 1 | 2 | 教授 赤在 あゆみ 教授 中瀬 克己 教授 長町 榮子 |
授業科目名 | 開講年次 | 単位数 | 担当者職名・氏名 |
---|---|---|---|
選択教育方法技術特講Ⅰ | 1 | 2 |
教授 岩田 美幸 |
選択教育方法技術特講Ⅱ | 1 | 2 | 教授 岩田 美幸 教授 掛谷 益子 教授 京極 真 教授 竹﨑 和子 教授 原田 和宏 准教授 井上 茂樹 |
授業科目名 | 開講年次 | 単位数 | 担当者職名・氏名 |
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必修保健科学特殊研究 | 1~3 | 12 |
教授 指導教員 赤在 あゆみ |
- ※必修科目12単位、選択必修科目2単位以上 合計14単位以上修得
教育課程の構造 「博士(前期)課程」
共通科目(必修) |
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保健科学特論Ⅰ・Ⅱ 保健科学研究法特論Ⅰ |
6単位 |
共通科目(選択) |
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保健科学研究法特論Ⅱ |
4単位以上 |
専門選択分野 | |
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保健看護分野 | リハビリテーション援助分野 |
基礎保健看護学特論Ⅰ・Ⅱ |
運動機能障害援助特論Ⅰ・Ⅱ |
8単位以上 |
自由選択科目 |
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共通科目・専門選択科目から区分にかかわらず4単位以上 |
総合科目(必修) |
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特別研究Ⅰ・Ⅱ |
8単位 |
履修指導及び研究指導
本研究科では、履修指導・研究指導を次のように行います。
博士(前期)課程
春学期 | 4月 |
オリエンテーション・個別面接 指導教員の希望書提出 |
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8月 | 個別面接 単位修得状況、研究の進捗状況、進路確認等を総合的に聴取し、今後の学習・研究(修士論文作成)にアドバイスを施します。 |
|
秋学期 | 12月 |
修士論文計画書作成 修士論文計画発表
|
1月中旬 | 修士論文計画書提出 指導教員と共に綿密な計画を立て、修士論文作成がスムーズに行えるよう計画し、指導教員に提出します。 |
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2月 |
単位認定 個別面接 |
春学期 | 4月 |
オリエンテーション・個別面接 履修届提出 |
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8月 |
研究中間発表会 個別面接 |
|
秋学期 | 12月 | 個別面接 論文審査に向けて、最終的な指導を行います。 |
1月中旬 | 修士論文提出 | |
2月 |
修士論文公開発表会 論文審査 修了判定 |
博士(後期)課程
1年次 |
科目履修 研究指導(特殊研究) 研究計画発表 研究計画書提出 |
2年次 |
科目履修 研究指導(特殊研究) 研究中間発表 論文投稿 |
3年次 |
科目履修 研究指導(特殊研究) 研究中間発表 論文投稿 公開研究発表会 論文審査 |
大学院入試
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