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キビコクNEWS
平成27年度入学宣誓式が挙行されました
2015年4月9日
- イベント
4月3日(金)、吉備国際大学及び順正高等看護福祉専門学校の合同入学宣誓式が挙行され、岡山市にキャンパスがある外国語学部及び兵庫県淡路市にキャンパスがある地域創成農学部の学生を含めた625人の新入生を迎えました。この式典での眞山学長の式辞をご紹介いたします。
桜の花が満開となり、天空の山城、備中松山城を仰ぐここ高梁の地も、力強い春の息吹を感じる季節となりました。
この春の良き日に、株式会社山陽新聞社代表取締役社長、松田正己様、高梁市市長、近藤隆則様、南あわじ市副市長 川野四朗様、はじめ各界から多数のご来賓や保護者の皆様をお迎えして、私共、順正学園 吉備国際大学の平成27年度入学宣誓式を開催できますことは、学園関係者にとりましても、誠に喜ばしいことであり、本日ご臨席いただきました皆様に心から御礼申し上げる次第であります。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。新しい大学生活に夢を抱き、期待と希望に胸を膨らませておられることと思います。若さ溢れる皆さんを学園にお迎えできますことは、私共にとりまして、これに勝る喜びはありません。教職員一同、心より歓迎致します。また、本日まで暖かくお子様の成長を見守り、支えてこられました保護者の皆様にも、心から敬意を表しますとともに、お祝い申し上げます。
吉備国際大学は、創立者 加計 勉 故名誉理事長が提唱された『学生一人ひとりのもつ能力を最大限に引き出し引き伸ばし、社会に有為な人材を養成する」という建学の理念の下、平成2年に開学致しまして、現在、高梁、南あわじ志知および岡山の3つのキャンパスに計6学部11学科を擁する総合大学に発展しました。
大学が本部を置く、ここ高梁キャンパスには、社会科学部、保健医療福祉学部、心理学部、アニメーション文化学部があり、さらに通信教育部心理学部、大学院修士課程および博士課程が併設されております。そして、南あわじ志知キャンパスに地域創成農学部、岡山キャンパスに外国語学部を開設しております。また、国際大学として、世界中の大学と教育交流協定を結び、留学制度など国際交流体制を整えております。本学は、地域社会の中核となる大学として、人の心身の営みに潤いと豊かさを付与する基本的な学問分野に重点を置き、学部学科それぞれが他大学にはない特色ある教育プログラムを編成しており、高い評価を受けております。
吉備国際大学は、「豊かな人間性と実践的な知識と技術を備えたスペシャリストの養成」を目標としております。次代を担う皆さんが、この目標を目指して、次に申し上げる4つのことを念頭に、個性豊かな自分らしい未来づくりに励まれることを期待いたします。
先ず第1は、豊かな人間性と高い専門性を兼ね備えた人材になっていただきたいことであります。それには、専門的知識や技術の修得のみならず、「知」と「心」の調和した豊かな人間力を涵養することが大切です。最近の社会には、社会秩序を乱す、失望や不快感、さらには理不尽さを感じさせることが大変多くなっております。皆さんには、人としてのプライドを持って行動できる人になっていただきたいと思います。『人としての倫理観、社会的倫理観』をしっかりと認識しなければなりません。
人には2種類の知性があると言われています。「考える知性」と、「心の知性」であります。人が人生を上手く生きられるかどうかは、この両方の知性のバランスで決まるそうでありますが、とくに、「心の知性」「心の豊かさ」がとても大切だと指摘されています。新しいパラダイムでは、知と心の調和を達成することが必要であり、そのためには、先ず感情を賢く操縦する方法を身につけなければならないと言われています。豊かな人間力の養成には、「知」と「心」の調和が必要なのです。
著名なある数学者は、学問の中心にあるのは情緒、自他通い合う心、であると言っております。自他が通い合わせる風景が情緒を育て、情緒がまた学問を育てていくというのです。私たちのキャンパスは、豊かな自然美と歴史や文化、そして地域の人々の温かさとコミュニケーションができる素晴らしい風景、環境に包まれており、人の成長と学問を育てる情緒を育む格好の学修の場であります。皆さんが、それぞれのキャンパスで感性いっぱいに楽しい学生時代を過ごされ、「知」と「心」の調和した自分らしい個性を磨き、夢の実現に向けて頑張っていただきたいと思います
第2は、地域創生に貢献できる実践力を備えた人材になっていただきたいことであります。
実社会では、先ず社会人としての基礎力が求められます。それは、主体性、実行力などの「前に踏み出す力」、課題発見力、計画力などの「考え抜く力」、そして、コミュニケーション力、協調性などの『チームで働く力』の3つの力です。これらの能力は、一人では養うことはできません。人と目線を合わせて大いに語る場を持つことで自然に養われるのです。好きなスポーツや文化サークル、またボランティア活動などに積極的に参加され、多くの友や地域の人々と交流し、共に考える輪の中で活躍され、学園生活を楽しまれることが大切です。
本学は、平成25年度文部科学省の「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に採択されており、全学的に地域を志向した教育・研究・地域貢献を進めております。学園文化都市である高梁市、国生み神話の歴史ロマンが香り食資源の豊富な南あわじ市、そして山陽道の中核都市岡山は、いずれも我が国の地方創生の要となる重要な地域であります。本学はこれらの地域の中心となる大学であり、社会貢献の使命を果たさねばならないと考えています。皆さんの先輩は、すでに、地域の課題を解決する研究に取り組んでいます。これらの取り組みは、未来社会への貢献に向かって歩む第一歩であります。
大学では、高校までの受動的な知識の修得とは異なり、未知の研究課題を発見し、その解決を目指した能動的な学習、自ら考え必要な知識や技術を修得し、研究を実行する力、実践力が求められます。皆さんもそれぞれの専門分野で地域社会が抱える未解決の新しい課題を発見され、その解決に是非チャレンジしてください。教室での座学だけでは力にはなりません、自分の手や体を動かして能動的に学習してこそ真の実力が身につくのです。明日の地域社会をリードしていける人材を目指して実践的な専門知識と技術の修得に最善を尽くしてください。
第3は、我が国と世界の持続的社会構築の尊さを理解しグローバルに活躍できる人材になっていただきたいことであります。
世界は、今あちこちで争いが絶えず混沌としています。このような情勢の中、グローバル人材に求められるものは、英語によるコミュニケーション力だけではありません。我が国と世界の歴史、文化、宗教、風土などに関する幅広い教養を身に付けて、その違いを認識し、さらに異文化との摩擦を乗り越えて、共存できる持続的社会を作りだすという強い精神力を持つことが大切だと思います。皆さんが、自分が暮らし学ぶ地域社会をよく知り、あなた方自身のアイデンティティをしっかりと持ち、世界の人々と交流し活躍されることを期待致します。
第4には、皆さんに、本学への誇りと愛校心の涵養に努めていただきたいと思っております。私達、教職員一同は、皆さんとの絆を大切にして、吉備(KIBI)アプローチと称している、「懇切丁寧で、学生一人ひとりに応じた、基礎・基本を重視して、創意工夫を凝らした」指導を全力で行いたいと思っております。
次に、留学生の皆さん、皆さんのご入学を心から歓迎しております。どうか、異国で勉強できることの喜びを感じながら、人々と会話し友を作り留学生活を楽しんでください。そして、皆さんが描いておられる未来の夢の実現に向けて、人一倍学習し実力をつけられることを願っています。私も若い時、外国の大学で学ぶ機会がありました。他国を知り世界の人々と交流する機会はとても新鮮なものであり、また母国を一層知ることにも繋ったと思っています。本学への留学が、皆さんの人生において忘れられない有意義なものになることを願ってやみません。
最後に、明日から皆さんの新しい大学生活が始まりますが、自分で勉強したい授業科目を選ぶ時の新鮮な気持ちや新しい知識や技術を知る喜びを感じながら、先ず元気で楽しく学修してください。新しさを発見する喜びの一つ一つが成長の証です。この一歩一歩変化する歩みが、今までにない大きく成長したあなたを誕生させることでしょう。どうか、皆さんが、吉備国際大学の質の高い素晴らしい教育研究環境を十分に活用され、自らの未来を実現するための成長という自己改革に気力いっぱいに挑戦され、確かな実践力を培って世界に雄飛されますよう心から祈念致します。
皆さんに“Challenge for change!”と激励致しまして、私の式辞と致します。
式 辞(平成27年度入学宣誓式)
桜の花が満開となり、天空の山城、備中松山城を仰ぐここ高梁の地も、力強い春の息吹を感じる季節となりました。
この春の良き日に、株式会社山陽新聞社代表取締役社長、松田正己様、高梁市市長、近藤隆則様、南あわじ市副市長 川野四朗様、はじめ各界から多数のご来賓や保護者の皆様をお迎えして、私共、順正学園 吉備国際大学の平成27年度入学宣誓式を開催できますことは、学園関係者にとりましても、誠に喜ばしいことであり、本日ご臨席いただきました皆様に心から御礼申し上げる次第であります。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。新しい大学生活に夢を抱き、期待と希望に胸を膨らませておられることと思います。若さ溢れる皆さんを学園にお迎えできますことは、私共にとりまして、これに勝る喜びはありません。教職員一同、心より歓迎致します。また、本日まで暖かくお子様の成長を見守り、支えてこられました保護者の皆様にも、心から敬意を表しますとともに、お祝い申し上げます。
吉備国際大学は、創立者 加計 勉 故名誉理事長が提唱された『学生一人ひとりのもつ能力を最大限に引き出し引き伸ばし、社会に有為な人材を養成する」という建学の理念の下、平成2年に開学致しまして、現在、高梁、南あわじ志知および岡山の3つのキャンパスに計6学部11学科を擁する総合大学に発展しました。
大学が本部を置く、ここ高梁キャンパスには、社会科学部、保健医療福祉学部、心理学部、アニメーション文化学部があり、さらに通信教育部心理学部、大学院修士課程および博士課程が併設されております。そして、南あわじ志知キャンパスに地域創成農学部、岡山キャンパスに外国語学部を開設しております。また、国際大学として、世界中の大学と教育交流協定を結び、留学制度など国際交流体制を整えております。本学は、地域社会の中核となる大学として、人の心身の営みに潤いと豊かさを付与する基本的な学問分野に重点を置き、学部学科それぞれが他大学にはない特色ある教育プログラムを編成しており、高い評価を受けております。
吉備国際大学は、「豊かな人間性と実践的な知識と技術を備えたスペシャリストの養成」を目標としております。次代を担う皆さんが、この目標を目指して、次に申し上げる4つのことを念頭に、個性豊かな自分らしい未来づくりに励まれることを期待いたします。
先ず第1は、豊かな人間性と高い専門性を兼ね備えた人材になっていただきたいことであります。それには、専門的知識や技術の修得のみならず、「知」と「心」の調和した豊かな人間力を涵養することが大切です。最近の社会には、社会秩序を乱す、失望や不快感、さらには理不尽さを感じさせることが大変多くなっております。皆さんには、人としてのプライドを持って行動できる人になっていただきたいと思います。『人としての倫理観、社会的倫理観』をしっかりと認識しなければなりません。
人には2種類の知性があると言われています。「考える知性」と、「心の知性」であります。人が人生を上手く生きられるかどうかは、この両方の知性のバランスで決まるそうでありますが、とくに、「心の知性」「心の豊かさ」がとても大切だと指摘されています。新しいパラダイムでは、知と心の調和を達成することが必要であり、そのためには、先ず感情を賢く操縦する方法を身につけなければならないと言われています。豊かな人間力の養成には、「知」と「心」の調和が必要なのです。
著名なある数学者は、学問の中心にあるのは情緒、自他通い合う心、であると言っております。自他が通い合わせる風景が情緒を育て、情緒がまた学問を育てていくというのです。私たちのキャンパスは、豊かな自然美と歴史や文化、そして地域の人々の温かさとコミュニケーションができる素晴らしい風景、環境に包まれており、人の成長と学問を育てる情緒を育む格好の学修の場であります。皆さんが、それぞれのキャンパスで感性いっぱいに楽しい学生時代を過ごされ、「知」と「心」の調和した自分らしい個性を磨き、夢の実現に向けて頑張っていただきたいと思います
第2は、地域創生に貢献できる実践力を備えた人材になっていただきたいことであります。
実社会では、先ず社会人としての基礎力が求められます。それは、主体性、実行力などの「前に踏み出す力」、課題発見力、計画力などの「考え抜く力」、そして、コミュニケーション力、協調性などの『チームで働く力』の3つの力です。これらの能力は、一人では養うことはできません。人と目線を合わせて大いに語る場を持つことで自然に養われるのです。好きなスポーツや文化サークル、またボランティア活動などに積極的に参加され、多くの友や地域の人々と交流し、共に考える輪の中で活躍され、学園生活を楽しまれることが大切です。
本学は、平成25年度文部科学省の「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に採択されており、全学的に地域を志向した教育・研究・地域貢献を進めております。学園文化都市である高梁市、国生み神話の歴史ロマンが香り食資源の豊富な南あわじ市、そして山陽道の中核都市岡山は、いずれも我が国の地方創生の要となる重要な地域であります。本学はこれらの地域の中心となる大学であり、社会貢献の使命を果たさねばならないと考えています。皆さんの先輩は、すでに、地域の課題を解決する研究に取り組んでいます。これらの取り組みは、未来社会への貢献に向かって歩む第一歩であります。
大学では、高校までの受動的な知識の修得とは異なり、未知の研究課題を発見し、その解決を目指した能動的な学習、自ら考え必要な知識や技術を修得し、研究を実行する力、実践力が求められます。皆さんもそれぞれの専門分野で地域社会が抱える未解決の新しい課題を発見され、その解決に是非チャレンジしてください。教室での座学だけでは力にはなりません、自分の手や体を動かして能動的に学習してこそ真の実力が身につくのです。明日の地域社会をリードしていける人材を目指して実践的な専門知識と技術の修得に最善を尽くしてください。
第3は、我が国と世界の持続的社会構築の尊さを理解しグローバルに活躍できる人材になっていただきたいことであります。
世界は、今あちこちで争いが絶えず混沌としています。このような情勢の中、グローバル人材に求められるものは、英語によるコミュニケーション力だけではありません。我が国と世界の歴史、文化、宗教、風土などに関する幅広い教養を身に付けて、その違いを認識し、さらに異文化との摩擦を乗り越えて、共存できる持続的社会を作りだすという強い精神力を持つことが大切だと思います。皆さんが、自分が暮らし学ぶ地域社会をよく知り、あなた方自身のアイデンティティをしっかりと持ち、世界の人々と交流し活躍されることを期待致します。
第4には、皆さんに、本学への誇りと愛校心の涵養に努めていただきたいと思っております。私達、教職員一同は、皆さんとの絆を大切にして、吉備(KIBI)アプローチと称している、「懇切丁寧で、学生一人ひとりに応じた、基礎・基本を重視して、創意工夫を凝らした」指導を全力で行いたいと思っております。
次に、留学生の皆さん、皆さんのご入学を心から歓迎しております。どうか、異国で勉強できることの喜びを感じながら、人々と会話し友を作り留学生活を楽しんでください。そして、皆さんが描いておられる未来の夢の実現に向けて、人一倍学習し実力をつけられることを願っています。私も若い時、外国の大学で学ぶ機会がありました。他国を知り世界の人々と交流する機会はとても新鮮なものであり、また母国を一層知ることにも繋ったと思っています。本学への留学が、皆さんの人生において忘れられない有意義なものになることを願ってやみません。
最後に、明日から皆さんの新しい大学生活が始まりますが、自分で勉強したい授業科目を選ぶ時の新鮮な気持ちや新しい知識や技術を知る喜びを感じながら、先ず元気で楽しく学修してください。新しさを発見する喜びの一つ一つが成長の証です。この一歩一歩変化する歩みが、今までにない大きく成長したあなたを誕生させることでしょう。どうか、皆さんが、吉備国際大学の質の高い素晴らしい教育研究環境を十分に活用され、自らの未来を実現するための成長という自己改革に気力いっぱいに挑戦され、確かな実践力を培って世界に雄飛されますよう心から祈念致します。
皆さんに“Challenge for change!”と激励致しまして、私の式辞と致します。
平成27年4月3日
学校法人 順正学園
吉備国際大学
学長 眞山 滋志