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新カリキュラム「世界の常識を学ぶ ー グローバルスタディーズ入門」の様子

2022年6月1日
  • 教育
吉備国際大学では、教養科目のカリキュラム改編をすすめ、2022年度の新入生から新しい教養科目が動き始めました。全学統一教養科目「グローバルスタディーズ入門」も、その新しい科目の1つです。この科目は、グローバルな視点で事象を観察、評価、判断できる能力を身につけるため、社会科学分野の基本概念を学ぶことを通じて、グローバルな視点、世界の常識を学びながら、グローバル人材としての基本的思考を確立することを目指すものです。

5月30日、グローバルスタディーズ入門の第7回授業がありました。履修学生は保健科学部看護学科、理学療法学科、作業療法学科の3学科70名の1年生です。これまで学んできたことを踏まえ、学生たちがグループワークで調べたことを発表しました。1週間前の第6回授業で、グループ編成(4~5名/グループ)と発表テーマの割り当てを行いました。30日までの1週間、各グループはネットや本などで必要な調べをおこない、発表資料を取りまとめ、発表の練習をしてきました。そして、本番では、3分間の発表時間で、ポイントを絞って発表しました。パワーポイントのスライドを使って発表したグループもいくつかありました。

これまで、国境、国家、国際法、国際連合、人権などを学んできました。それらを踏まえ、発表をするわけですが、発表のテーマは、多岐にわたっています。発表順に、次のとおりです。
・アラブの春とは何か?
・UNICEFの役割
・国際NGOとは何か?その役割は?
・南極大陸は誰のものか?
・クルド人問題とは何か?
・不思議な国境
・国際連合の役割は何か?その中でも特に重要な役割は何か?
・国境紛争の事例(東アジア)
・難民と国内避難民の違いは何か?      
・ウティ・ボシデティス原則(現状承認の原則)には、どのような課題があるか?
・開発独裁とは何か?
・民主主義の重要な機能である「選挙」、負の側面とは?
・国境紛争の事例(南アジア)
・国家Stateの役割は何か?究極の役割は何か?
・頭脳流出は開発途上国にとってはチャンス、これはどういう意味か?
・国際連合憲章における敵国条項とは何か?敵国とはどこの国のことか?

最後に、「短い期間でよく調べ、堂々と発表してくれたことは、素晴らしかった!」と、担当教員の山本先生(作業療法学科)、畝先生(外国学科)より、講評がありました。学生たちは、このグループ発表を通じ、学びあいの楽しさ、グループでやり遂げた達成感、発表自体の楽しさを学びました。発表することは教えること、教えることは学ぶこと。学びの多い授業になりました。

受講後の学生からは、知識習得のための気づきだけでなく、多くの気づきがあったようで、学生からのコメントを以下いくつかご紹介いたします。

・短い期間で課題に取り組み、団結力やチームワークの大切さを感じました
・役割分担と協力に頑張って、充実感を得ました
・課題の取り組みを通し、これまでの講義も振り返り、学習上の課題意識や知的探求心が増えました
・聞いたことがある単語を丁寧に調べ・確認することの大切さに気付きました
・伝達することの難しさや工夫の大切さに気付きました
・効果的に伝達するための知識・技術の習得に興味・関心が持てました。次回の発表に向け、もっと工夫をしたいと考えています(みなさんの発表をモデルにし、良いところを取り入れたいです)
・社会の課題はたくさんあり、興味関心をもって主体的に過ごすことが大切だと気付きました
・自分が学んだことを発表し、みなさん教えることで、学習の整理ができ、同時にさらなる疑問が湧いたので、もっと調べたいと思います

次回の発表への意欲を、明確に意思表示してくれた学生が大半で、教職員も新しいカリキュラムに手ごたえを感じております。