キビコクNEWS
世界の常識を学ぶー2023年度春学期「グローバルスタディーズ入門」の模様
- 教育
全学統一教養科目「グローバルスタディーズ入門」は、グローバルな視点で事象を観察、評価、判断できる能力を身につけるため、社会科学分野の基本概念を学ぶことを通じて、グローバルな視点、世界の常識を学びながら、将来、グローバル人材としての基本的思考を確立することを目指すものです。2023年度春学期の履修学生は、保健医療福祉学部看護学科、理学療法学科、作業療法学科の1年生73名です。
5月29日、グローバルスタディーズ入門の第7回授業がありました。これまで学んできたことを踏まえ、学生たちがグループで調べたことを発表しました。2週間前の第5回授業で、グループ編成(4~5名/グループ)と発表テーマの割り当てを行いました。発表は準備がすべて。29日までの2週間、各グループはネットや本などで必要な調べをおこない、発表資料を取りまとめ、発表の練習をしてきました。そして、本番では、3分間の発表時間で、パワーポイントのスライドを使って、ポイントを絞って発表しました。時間オーバーしたり、動画が動かなかったアクシデントもありましたが、16グループが発表をやり遂げました。
これまで、国境、国家、国際法、国際連合、人権などを学んできました。それらを踏まえ、発表をするわけですが、発表のテーマは、多岐にわたっています。
最後に、「短い期間でよく調べ、堂々と発表してくれたことは、素晴らしかった!」と、担当教員の山本先生(作業療法学科)、畝先生(外国学科)より、講評がありました。学生たちは、このグループ発表を通じ、学びあいの楽しさ、グループでやり遂げた達成感、発表自体の楽しさを学びました。発表することは教えること、教えることは学ぶこと。学びの多い授業になりました。
今年度の学生さんの学びについてですが、
【受講した学生からの感想】
・他のグループのシンプルで分かりやすいプレゼンテーションで世界(社会)で起こっている様々な問題を知ることができた。
・課題について調べれば調べるほど、問題の複雑さに気づいた。何ができるかわからないけれど、できることから始めようと思った。
・調べれば調べるほどどの情報が信頼に値するのか迷い、難しさを感じたけど、ディスカッションも楽しかった。
・自分たちの調べた内容を、他の人に分かりやすく伝えるということが難しかったが、他の人の工夫を聞きながら、伝え方の勉強になった。次に活かしていきたい。
学生らは、課題に取り組みながら知的探求心が触発され、様々な意見を出し合うことで仲間や自分と向き合う時間を過ごしたのではないかと思います。
結構なハードな時間割の中、短い準備期間で、このような主体的で本来的な学習に取り組める高い学習力の受講生を尊敬しています。授業を担当した教員として、今後の学生らの成長、とても楽しみです。