キビコクNEWS

岡山駅前キャンパスにある吉備国際大学留学生別科にて、8月7日「高梁市婦人協議会」の方をお招きし、留学生らおよそ70名が、地域の方々との異文化交流を通して地元の伝統文化を体験することを目的に、「備中たかはし松山踊り」を体験しました。

吉備国際大学の高梁キャンパスがある高梁市において、３７６年の長い歴史と伝統を誇る「備中たかはし松山踊り」は、岡山県下最大の盆踊りで高梁市が誇る大切な伝統文化です。

盆踊りは、四季のある日本の夏の風物詩の一つであり、長い歴史と伝統の中から生まれ、現在まで大切に守り伝えられてきた日本の財産です。そして、それらを引き継いでいくことが現代を生きている私たちの役目でもあります。しかし実際は、地域における過疎化や少子高齢化のため古くからある日本の伝統文化を継承する人材が不足し，祭りや伝統芸能などの地域の歴史に根付いた文化芸術活動や文化財を次代に伝えていくことが困難となってきています。

一方、地域では日本の文化や習慣に興味を持ち訪れる外国の方も少なくなく、日本の若者よりも日本を尊重し伝統を重んじる方が多いのも事実です。多様性が重視される社会において、日本の伝統を引き継ぐ者は決して日本人である必要はないのではないでしょうか。

岡山駅前キャンパスにある留学生別科の学生の半数は高梁市から通っており、留学生が今回の体験をきっかけに、大学進学後も毎年実施される「備中たかはし松山踊り」に積極的に参加するなど、地域や日本文化への関心をより深めることを期待しています。