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キビコクNEWS

【理学療法学科】【中山間地域健康増進演習】災害リハビリテーション教育

2023年10月19日
  • 理学療法学専攻

理学療法学科・作業療法学科では、1年生の選択講義で「中山間地域健康増進演習」があります。この科目では、これまで地域住民の健康支援について考え学習を深めることが目的でした。

今年度は、昨年度から準備を進めてきた「災害リハビリテーション」について考え学ぶ講義も、ここに導入できました。この講義では災害発生時の状況と復興までのプロセスや医療・保健の役割や貢献について学びます。また、被災状況に応じて柔軟な対処や協同が選択、実行できるよう、疑似的ではありますが、経験を通して健康リスクへの気づきや健康支援のための方法を検討することに挑戦します。

この日の講義では、まず、体育館で段ボールベッドの組み立て、設置体験をしました。妊婦、乳幼児の保護者、高齢者など、それを使用する方の様々な背景を想定しながら、体験しました。

限られた資源の中で、避難所に人々が集まった時に、健康支援・対人援助の専門知識や技術をもつ人は何ができるか?何をしないといけないのか?自分も被災者であった場合はどうか?などを考えながら、体験学修します。

沢山の選択に迫られた時、その場にいる人たちと力を合わせて選択し、乗り切れるようにチームを組んで、学生たちに経験してもらいました。

  • 身体が不自由な人のベッドは高さがあったほうがいい。
  • 寝返りのスペースがないと身体の不自由な人の起き上がりは難しそう
  • 移動のスペース確保とか、持病悪化を防ぐための環境づくりが大切
  • 妊婦や赤ちゃんと一緒に避難した場合は環境整備が大切そうだ
  • 知識をもって助け合いながら健康を守ることが重要だと思った
  • 地域の人との関わりは大切
  • これから最大限のことができるように、知識や技術を身につけたい

講義後、学生達からこの日の体験を通じて、沢山の意見や感想がでました。

講義を担当した教員としては、これら意見や感想から、この日の講義で、学生達が座学で学んできたことを活用し、自身で考え実践することで、多くのことを学修できたことがわかりました。今後も続く1年次の学修の中で、生活者のリハビリテーションの学修や、基礎医学の知識との関連の学修強化、進級にむけた学修の見通しや動機づけになるだろうと確信しています。
その理由は、学生たちから「試行錯誤しながらの学修時間は、とても楽しい時間でした。」という感想を得たことにあります。