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【外国学科】多文化防災ワークショップで多文化共生社会の基本を学びました
- 外国学科
金曜日3時限目に、1年生対象の専門教育科目「異文化理解」があります。6月20日は、第10回授業でしたが、第5回授業に引き続き、タンザニアやタイでの勤務経験のある横山明子さんに講師として来ていただき、ワークショップをしていただきました。テーマは「多文化防災」です。90分間の授業ですが、ロールプレイをして講師の課題に取り組みます。なぜだ?どうして?36名の学生(うち日本人学生は18名)は大いに議論して、グループの意見を取りまとめます。多文化共生社会の基本である、異文化理解の神髄に触れることができました。今回の授業には、カナダ・オカナガン大学からの夏季研修団学生4名、留学生別科の学生6名が特別ゲストで参加してくれました。
まず、横山先生が2011年の東日本大地震・津波被害への支援活動をAMDA(岡山ベースの国際NGO)スタッフとして活動された経験談を共有していただきました。先生からは、災害は常に身近にあることを忘れないで欲しいと学生に注意喚起がありました。
アイスブレークで、36人を6グループに分け、2場面をロールプレイ方式でワークショップをやりました。
ケースは、2011年の東日本大震災・津波後の避難所。地震が起きた後、3日経過。場所は、避難所。地域住民、外国人、帰宅困難となった人など多くの人が集まっている。みなさん疲労困憊。
進行役、地元の若い人役、外国人役、地域の世話役などの役割が割り振られ、役割に合わせ自己紹介をし、配布されたシナリオ(日本語・英語)を読んでいきます。アドリブを入れてもOK。留学生は日本語のスクリプトを読むのに苦労しましたが、日本人学生がサポートします。シナリオを追っていくと、ん???という気持ちが芽生えます。与えられた役割の視点で、各メンバーが何が問題だったのかをグループ内で共有します。その後、役割を超えて、何が問題で、どうすればよかったのかを共有し、グループの意見をまとめていきます。日本人学生、留学生ほかから、それぞれ率直な意見、指摘が飛び交いました。自然に議論が盛り上がります。各グループの成果をシートにまとめてもらいました。「XXさんは避難所から追い出すべきだ」、「外国人専用の避難所をつくるべきだ」、「未確定情報に惑わされてはいけない」などの、率直でユニークな議論の成果が書かれています。
横山先生が最後に、ワークショップの総括をされました。災害はいつ起きるか分からないからこそ、自宅の近くの避難場所などを確認するよう、アドバイスがありました。
なお、本日の教材は、公益社団法人仙台観光国際協会のご厚意で、使わせていただいたコンテンツです。東日本大震災・津波被害時の実話に基づくケースとのことです。
















