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【外国学科】カナダとその経済を学びました
- 外国学科
カナダの教育提携校オカナガン大学から4名の学生が、6月16日から外国学科のある岡山キャンパスをベースに、フィールドトリップや実習体験などを通じて多くのことを学んでいます。その中で、外国学科学生と一緒に授業に参加してもらっているものがあります。
24日(火)のグローバルスタディーズIII(国際政治経済学)の授業に参加してもらいました。この授業は、All Englishです。マクロ経済学の基礎を学び、国際政治経済学の主要課題である貿易問題に関し、グループワークとグループ発表で、学びを深めてきました。24日の授業では、地域経済統合である北米自由貿易協定USMCA(旧NAFTA)の前と後では何が異なっており、メリットやデメリットが何であるかに関しグループ発表がありました。その後、オカナガン大学の学生4名が、カナダの概要、経済、貿易に関し、詳細なプレゼンがありました。カナダは多様性の国ということが強調されました。そして、米国との貿易問題がカナダ経済に及ぼすインプリケーションなど、学科学生が知りえない知識や情報を教えていただきました。
カナダは、州が独立した国家のように法令を制定しているそのため、州間貿易を阻害している側面もあることは確かだ。だが、この州間貿易がカナダ経済を支えている。州間貿易は、コロナ禍前よりは減少したとはいえ、カナダの国内総生産GDPの18%にも及ぶ。米国とカナダの二国間貿易額以上の規模である。ケベック州が言語の問題で、米国から非関税障壁と非難されているけれど、ケベック州から米国に輸出されているものに電力があり、その規模は、米国の全電力消費量の6%程度だとのこと。これを少ないか多いかという判断があるが、輸出電力は米国東海岸ニューイングランド諸州で消費されているとのことで、そのようなことはないにせよ、仮にカナダが電力供給をストップすると米国経済に及ぼす影響は甚大となる。米国との貿易関係は重要であるが、カナダ政府は貿易相手国・地域の拡大を積極的に取り進めていると、報告がありました。