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【看護学科】対象者の尊厳を大切にした実践「食事介助および口腔ケア演習」を実施

New 2026年5月8日
  • 看護学科

看護学科では、老年看護学の一環として、3年生を対象に、食事介助および口腔ケアに関する演習を実施しました。

本演習ではまず、クッキー、やわらかいせんべい、硬いせんべいを用い、「なぜそれを選んだか?」という問いから始まりました。

「どれを選ぶか」「どのように食べるか」といった場面を体験し、食事は単なる栄養摂取ではなく、「自分で選ぶ」「噛み方を工夫する」「食べたいものを楽しむ」といった一連の過程から成り立っています。

学生は、硬さの違いによって噛み方や食べ方がどのように変わるかを実感し、食事行為の背景にある身体機能や意思決定の重要性について理解を深めました。

さらに、嚥下機能の低下や片麻痺がある状態を想定し、姿勢や食器の配置、身体の使い方を工夫しながら援助を行いました。

対象者の状態に応じて、どのようにすれば安全に、かつ無理なく食事ができるかを具体的に考える機会となりました。

また、経口摂取が困難な場合として胃瘻による栄養管理についても触れ、食事のあり方が多様であることや、その人にとっての最適な支援とは何かを考えました。

そのうえで、とろみを付けた食事を作成・試食し、見た目や色合い、食感、飲み込みやすさが「食べたい」という意欲にも影響することを体験的に学びました。

また、食事形態を調整する際には、単に誤嚥を防ぐためだけでなく、「その人らしく食べること」や「食事の楽しみをどのように支えるか」といった尊厳の視点も大切にしながら取り組みました。

なお、本演習は、NST(栄養サポートチーム)専門療法士の資格を有し臨床経験のある教員の知見をもとに構成しており、栄養管理や嚥下機能に関する実践的な視点も取り入れています(現在は資格更新の要件により資格は保持していません)。

口腔ケアと経管栄養法の演習では、モデル人形を用いて実際の手技を確認し、安全で安楽な援助方法について理解を深めました。

本学科では、このように知識や技術の習得にとどまらず、生活を支える看護の視点や、対象者の尊厳を大切にした実践力の育成を重視しています。