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【外国学科】岡山県警の犯罪被害者支援を学びました
- 外国学科
6月11日(木)1年生対象の基礎演習では、警部補 藤原 佐千子 氏を講師にお招きし、犯罪被害者支援についての講義が行われました。
講師の藤原警部補は、まず警察における犯罪被害者支援の役割について説明されました。
警察の職務は、犯人の検挙や交通違反の取り締まりといった「捜査」だけではなく,不幸にも犯罪や交通事故に巻き込まれた被害者やそのご遺族に対し、精神的なケアや実務的なサポートを行う「犯罪被害者支援」も極めて重要な任務であることを強調されました。
また、藤原警部補は、平成元年に岡山県警で採用された女性警察官の先駆けの一人であり、支援室の立ち上げ当初から、被害者一人ひとりの心に「寄り添う」支援の最前線に立たれてきました。その経験から、被害者が直面する理不尽な現実と二次的被害について話されました。犯罪被害は決して他人事ではなく、昨日までの当たり前の日常が一瞬にして奪われる理不尽さがそこにあるということと、身体的な傷だけでなく、時間が解決できない深い心の傷(トラウマ)が残り、その後の人生を狂わせてしまう実態があるということも話されました。そして、犯罪や事件そのものによる苦痛に加え、周囲の無理解な言動や、過度な報道(自宅を囲む報道陣など)によるプライバシーの侵害が、被害者や家族をさらに追い詰める「二次的被害」となることが少なくないということも強調されていました。加害者が法的に裁かれたとしても、失われた命や時間は元には戻らないということ、被害者がどれほど努力しても報われないという厳しい現実が存在することにも触れられました。このことは、学生たちの心に強く印象づけられたようでした。
それとともに、警察による具体的な支援体制についても触れられました。被害者の負担を軽減するため、警察では多角的な支援制度を整備していること、捜査状況や加害者の検挙状況などを適宜提供する「被害者連絡制度」、捜査員とは別に指定された職員が、病院への付き添いや実況見分の立ち会い、自宅への送迎、相談対応などを行う「指定被害者支援員制度」、臨床心理士によるカウンセリングや、弁護士による法律相談を無料で提供しているということについて、驚きの表情を浮かべている学生もいました。また、初診料やカウンセリング費用、汚損された自宅のハウスクリーニング費用の公費負担、犯罪被害給付金制度など、経済的支援も行われているということを知り、家族にも伝えたいという学生の感想もありました。
最後に、大学生による支援の輪「あした彩(あしたいろ)」についても触れられました。岡山県内では、全国に先駆けて大学生による犯罪被害者支援ボランティア連絡会「あした彩」が結成されており、全国的に見ても活発な活動をしているということを知り、自分も参加してみたいという気持ちをもった学生も少なくないようです。遺族の想いを伝える「電子紙芝居」の上演や、被害者の想い出を形にするアルバム制作、パンフレットの翻訳など、大学生ならではの感性と行動力を活かした活動が展開されており、本学の学生も自分に出来ることはないかと考えるきっかけとなったようです。
被害者の痛みを正しく理解し、想像力を持って向き合うことが、「社会全体で被害者を支える」という大きな救いに繋がるという藤原警部補の願いを一人ひとりの学生が自分ごととしてとらえる1日となりました。
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