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【経営社会学科】大西ゼミ 秋学期生 卒業論文発表会を開催

「食文化と長寿」「日中の“主体性”比較」― 留学生2名が学びの集大成を発表

New 2026年7月31日
  • 経営社会学科

2026年7月31日(金)、社会科学部経営社会学科の大西ゼミ(大西正泰 准教授)による「令和8年度 秋学期生 卒業論文発表会」を開催しました。司会進行は同ゼミ4年の新田鈴奈さんが務め、大西准教授の開会挨拶で幕を開けました。この日の発表者は、いずれも留学生である2名。1人あたり発表15分・質疑応答15分という本格的な形式で、それぞれが数か月にわたって取り組んできた研究の成果を披露しました。

第1発表|スレーシュさん「日本の長寿と食文化の関係」

第1発表は、MADDUMAGE DON SURESH MADURANGA(マドゥマゲ・ドン・スレーシュ・マドゥランガ)さんによる「日本の長寿と食文化の関係」。世界的に注目される日本の長寿を、食文化との関わりから解き明かそうとする研究です。栄養学・医学・社会学といった複数の視点を横断する学際的なアプローチで、「持続可能な長寿社会」への提案をめざしました。

発表では、日本の長寿の現状から出発し、伝統的な食文化の特徴、長寿に関わる栄養・食品成分、そして沖縄や長野といった長寿地域に着目した先行研究を整理。さらに、近年の食文化の変化が長寿にどのような影響を与えうるかまで議論を広げ、食と健康のつながりを多角的に描き出しました。留学生ならではの視点から日本社会を捉え直す、意欲的な内容となりました。

第2発表|王 孝天さん「日中における生徒の『主体性』比較研究」

第2発表は、王 孝天(オウ・コウテン/WANG XIAOTIAN)さんによる「日中における生徒の『主体性』比較研究 ―初等・中等教育段階における学びの構造比較と『協同主体性』の提言」。日本と中国の子どもたちの「主体性」を、自主意識・主体的参加・自己調整・実践創造・集団との協同という5つの次元から丁寧に比較した研究です。

王さんは、両国の教育観の背景にある思想の違い——中国の「マルクス主義全面発展論(徳・智・体・美・労の五育併挙)」と、日本の「西洋自由主義+“場・空気”の文化」——にまで踏み込んで分析。そのうえで、単なる個人主義でも同調主義でもない、確かな基礎学力を土台に「個の自律」と「集団の協同」が相乗効果を高め合う独自の概念「協同主体性(Collaborative Subjectivity)」を提言しました。日中それぞれの教育現場に対する具体的な実践提案までを示す、スケールの大きな発表でした。

【講評、そして学びの集大成へ】

2つの発表に対しては、参加者からの質疑応答が活発に交わされ、最後に大西准教授が講評を行いました。発表を終えたゼミ生たちは、やり切った表情で全員そろって記念撮影。研究にともに取り組んできた仲間との、晴れやかなひとときとなりました。

<留学生とともに学ぶ大西ゼミの卒業研究>
大西ゼミには多様な国から集う留学生が在籍し、日本人学生とともに地域や社会に関わりながら学びを深めています。今回の2つの卒業論文も、それぞれの母国と日本を往復する視点から、食と健康、そして教育という普遍的なテーマに挑んだものです。異なる文化的背景をもつ学生同士が問いを交わし合う環境そのものが、研究に奥行きを与えています。

本学では建学の理念に基づき、学生一人ひとりの能力を最大限に引き出し、社会に有為な人材を育成することを目指しています。今後も地域とともに学び、地域に貢献する実践的教育を通じて、学生が社会で力強く活躍できる教育環境づくりに取り組んでまいります。