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【経営社会学科】【地域連携】学生が、商店街に「まちの居場所」をひらく ―「地域づくり論」受講生がまちのリビング「ニューエスカ」でフリーコーヒー×マップづくりを開催―
- 経営社会学科
2026年7月19日(日)、吉備国際大学 社会科学部 経営社会学科の科目「地域づくり論」(担当:佐野 淳也 教授)を受講する学生たちが、高梁栄町商店街のコミュニティスペースまちのリビング「ニューエスカ」で、地域交流イベント「フリーコーヒー×マイマップづくり」を開催しました。20名近い地域住民・卒業生・在学生が立ち寄り、コーヒーを片手に世代や国籍を越えた交流が生まれました。
学生自身が企画し、地域に出た期末課題
「地域づくり論」の期末課題は、高梁まちづくり共創プロジェクトと題した探究学習です。学生はグループに分かれ、高梁の魅力や課題を調べたうえで、その成果を①政策提言 ②イベント企画 ③動画制作 のいずれかの形にして、実際にまちづくりに参加します。合い言葉は「まちの消費者から、まちの生産者になる!」。
今回イベント企画を選んだのは、「Black Hex」と「アップルパイ」の2グループ。企画の立案から会場交渉、チラシ制作・配布、当日の運営まで、すべて学生自身の手で進めました。
二つのグループが、同じ場所で同時に
会場のまちのリビング「ニューエスカ」は、商店街の空き店舗を活用した誰もが立ち寄れるコミュニティスペースです。本授業では6月に、運営に携わる矢動丸 祐子さんをゲスト講師としてお招きしており、その縁から今回は会場を無償で提供いただきました。
「アップルパイ」(日本人学生2名・ネパールからの留学生2名)が企画したのは、コーヒーを無償提供するフリーコーヒー。「コーヒーをきっかけに、地域のさまざまな人と学生が気軽に交流できる場をつくる」ことを目的に、店頭に「FREE COFFEE」の看板を出し、コーヒーをふるまいました。
一方「Black Hex」(リーダー:経営社会学科2年 宮本 悠太郎さん/岡山・島根・ネパール出身の学生5名)が準備したのは、マイマップづくりワークショップ。「あなたの好きな高梁」を一枚の地図に描いて共有しよう、という企画です。背景にあったのは、「地域活動への参加者が少ない」「増えている外国人住民と交流する機会が少ない」という問題意識でした。
コーヒー片手に、20名近くが立ち寄って
当日は、商店街を散歩がてらコーヒーを飲みにいらした近所の方、本学の卒業生、そして現役の在学生が次々と会場を訪れました。約15名がコーヒーを受け取り、人が少ない時間帯でも参加者同士の会話が途切れることはありませんでした。
この日、連休で高梁市内に来ていた卒業生の下岡 希空さん(2026年3月卒業/広島市の企業に就職)も飛び入りで参加。在学中に地域活動を活発に行い、地域のみなさんから愛された「伝説の先輩」に、現役学生から「落ち込んだときはどうやって立ち直ればいいのでしょう?」「就活はいつ、どんなふうに始めたら?」といった質問が飛び、下岡先輩からてきぱきとした的確な答えが返ってきます。マップづくりの机は、いつのまにか即席のキャリア相談会へと姿を変えていました。
経営社会学科には多くの留学生が学んでおり、この日も日本人学生とネパールなどからの留学生が一緒に運営にあたりました。また、5月に本学卒業生としてゲスト授業に登壇いただいた正法地 直進さんにも、当日の運営サポートに入っていただきました。
計画どおりにはいかない――「良質な失敗」から学ぶ
もっとも、すべてが計画どおりに運んだわけではありません。「Black Hex」が本来予定していたマップづくりワークショップは、事前の準備が間に合わず完全には実施できませんでした。代わりに行ったのは、交流会と卒業生のトークショー、そしてフリーコーヒーの手伝い。「イベントを1から考え、実行するまでの難しさを、実際にやってみて感じた」というのが、メンバー全員の率直な感想です。
企画の中心となった宮本さんは、普段は大学のボランティアセンターで熱心に活動していますが、自分たちで地域のイベントを企画したのは今回が初めて。「やってみて、イベントを企画して成功させるのはいかに難しいかがわかった」と振り返ります。教員としては、学生がどんどんチャレンジし、「良質な失敗」を重ねながら学んでくれることこそ、何よりうれしいことです。
学生の振り返り
▶参加者の方はとても楽しんでいて、「楽しかった」という感想もいただきました。ただ、もともとやりたかったマップづくりはできなかった。準備が足りない状態で当日を迎えてしまった。失敗から沢山のことを学べた、有意義な時間でした。
▶先輩から、イベントをするうえで大事なことや考え方、就職活動のことなど、多くのお話をしていただきました。
▶参加者を含む約15人がコーヒーを受け取り、普段は交流の少ない世代同士が交流するきっかけになりました。気軽に参加できるイベントは、地域のつながりづくりに効果的だとわかりました。
「失敗おめでとう」を、大学生にも
高梁市では、市内の高校を中心に進む教育魅力化の取り組みのなかで、挑戦した失敗をたたえる「失敗おめでとう」のカルチャーが広がりつつあります。このカルチャーを大学生にも広げていくことは、本学科のミッションの一つです。
学生が「地域デビュー」する場を提供してくださったニューエスカのみなさま、ご協力いただいた地域のみなさまに、心より感謝申し上げます。こうした小さな循環の輪から「人が育つまちの生態系」を育てていけるよう、経営社会学科では今後も、学生が地域に出て学び、地域とともに未来をつくる機会づくりを進めてまいります。
(※学生の氏名および写真の掲載については、本人の同意を得ております。)




