吉備国際大学

農学部 醸造学科

学科の特徴

学びのポイント

農をもとに
醸造分野を拓く

農学部で行ってきた農学に関する教育・研究を基礎として、農産物の有効な活用の一つの分野として醸造を位置づけています。醸造関連食品の原料となる農産物に関する正しい知識をもち、その活用に情熱を注ぐことのできる醸造の専門家を育成します。

食品化学的理解に基づく
食品製造加工の知識と技術

食品を科学的に分析し、食品製造加工の知識と技術を正しく理解する力を養います。その上で、食品の製造加工方法の基本論理、問題点、改善点、食品管理に関わる法規等を学び、食品製造加工に関する確かな知識と技術を身につけます。

新たな醸造関連食品の創出
(新商品の開発)

実習や卒業研究を通して新食品の開発に挑戦します。例えば、南あわじサボテン酒といった酒類。地域の酪農業と連携したヨーグルト、チーズなどの乳製品。新味覚の味噌、醤油などの醸造食品。醸造食品素材を利用した和菓子や洋菓子など。

醸造と日本食文化の探求

本学科では、「日本の食文化」の講義、日本料理店における「日本の食文化実習」の授業などを通じ、醸造が日本の食文化に果たしてきた役割などを探求することができます。

醸造学を通じて社会に貢献

学外の食品製造業、食品流通産業、日本料理店、ホテル、レストランなどでのインターンシップや実習を経験することで、食品関連産業での活躍や食文化への応用などを通して社会に貢献する意欲と実践力を養います。

醸造学科ではこんな人を育てます

  • 醸造・発酵をはじめとする食品科学全般に関する基本的な知識と技術を身につけます。
  • 新たな醸造関連食品を創出できる人材を育成します。
  • 日本及び国際社会、特に地域社会に貢献できる人材を育成します。
  • 少人数制で、教員1人に対して学生が5人の割合です。

醸造学科で学べること

  • 多種多様な醸造関連食品について広く学びます。
  • 発酵・醸造に関する知識と技術を身につけます。
  • 実験や実習を通して、新たな醸造関連食品の創作研究食文化への応用を実践する意欲と能力を養います。
  • 歴史的に古い淡路島すべてが学ぶフィールドです。

最新の実験機器で学ぶ

微生物培養装置

大容量の微生物の培養に用います。温度などの培養環境を管理することで効率的な目的物質の生産や微生物の代謝をモニタリングすることができます。連続発酵で作られるお酢はこれをさらに大きくした装置が使われています。

テクスチャーアナライザー

旨味や苦味といった味は食べ物の美味しさを決めるのに重要ですが、五感の一つである触感(食感)も美味しさの大事な要素です。この装置は、プリンや米、肉といった食材の硬さや粘性、弾力性を測定することができます。

LC-MS/MS

食材に含まれる微量成分を調べることができる高性能装置です。目的成分がどのような形をしているのか、構造解析ができる優れものです。醸造によって作られる機能性成分の量やその構造を調べることができます。

醸造学科校舎(D棟)の内部を公開中!

私のおすすめ発酵食品

日本酒

日本酒の原料はお米と水、それに米麹です。日本酒は、まず“麹菌”を加えることによってお米に含まれているデンプンを糖分に変え、こうして生み出された糖分を“酵母菌”がアルコールへと発酵させることで作り出されます。日本酒は、お米と麹の違いによって多様な味の違いが生み出されます。

チーズ

チーズは、歴史も古く、老若男女問わず大変人気のある食品です。その主な原料は、牛・羊・山羊の乳です。しかし、ただそれだけではチーズはできません。乳酸菌を入れて、発酵することでチーズとなるのです。製法、酵素、発酵微生物の違いによって、世界中に数千種類もの味や食感も違うチーズが存在すると言われています。

納豆

蒸した大豆を納豆菌によって発酵させた日本の発酵食品である納豆は、ビタミン類やミネラル、食物繊維、タンパク質をたくさん含んでいます。健康に良い納豆は、長寿国日本の長生きの秘訣として世界からも注目されています。