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【外国学科】岡山県警の犯罪被害者支援を学びました

2024年6月28日
  • 外国学科

6月27日(木)の「基礎演習I」の授業は、岡山県警の藤原警部補を特別講師としてお迎えし、岡山県警による犯罪被害者支援活動に関するご講演をしていただきました。この基礎演習は、1年生を対象にした演習科目で、大学生として身につけるべき基礎的な知識、技術、思考を学ぶことを目的としています。留学生を含め24名の学生が受講しました。

講義では、警察は交通違反の取り締まりや犯罪捜査だけが仕事ではなく、不幸にも犯罪や交通事故に巻き込まれた被害者やそのご遺族に対する支援も行っていることを学びました。犯罪被害や交通事故は他人事ではありません。いつ自分に降りかかるか分かりません。被害者だけでなく、家族、友人にも多くの苦しみ痛みを与えます。時間が解決できないトラウマもあります。自分のこととして考えておく必要があるのです。藤原警部補が強調されていたことは、警察は被害者を守るために様々な支援や取組みをしているので、「ひとりで悩まないで欲しい」ということでした。

藤原警部補のお話では、個人や家族では対応しきれないさまざまなことがあります。テレビやネットで報道されているニュースには、被害に遭われた方の自宅などを報道関係者が囲み、報道するというものがあります。これまでは疑問を持たずによく見る光景でしたが、被害者やその家族への配慮や思いやりの視点ではどうなのでしょうか?被害者並びにその家族に寄り添って支援をされてきた藤原警部補から、被害者並びにご家族の複雑で察しえない、さまざまな気持ちを具体的な事例をもとに学ぶことができました。

講義の締めくくりに、大学生にもできる支援活動があることを学びました。犯罪被害者支援大学生ボランティア連絡会「あした彩」の活動です。岡山県内の多くの学生が参加しています。外国学科でも、スーパー・ボランティア・サークル(SVC)のメンバー有志があした彩の活動に参加してきました。亡くなられた息子さんの写真がないと言われていたご両親に、学生ボランティアたちが息子さんの友人たちにお願いし、写真を集め、アルバムにしてご両親に贈呈しています。犯罪支援室が外国人向けの英文パンフレットを作成する際、翻訳のお手伝いもしました。あした彩が作成した紙芝居の英語版を、海外の留学先で子どもたちに披露した卒業生もいます。講師より、忙しくても、「人のために何かをすること」を考えて欲しいと、アドバイスがありました。