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キビコクNEWS

【心理学専攻】災害リハビリテーションと防災啓発活動

2024年10月9日
  • 心理学専攻

秋季の講義が始まりました。つい1週間前まで静かだった構内も活気づいています。
人間科学科の1年生は10月6日に中山間地域健康増進演習と課題解決演習の連携・合同講義で災害リハビリテーションや防災について考える授業を実施しました!

今季は、元気な大学生のままの体験ではなく、多様な背景を模擬で設定し最新型の起震車を活用し被災体験をしました。
被災前の心拍数を測り、地震体験(模擬)をし、体育館まで避難し、再度心拍を測ります。
体育館についたら、家庭にある普通の段ボールとガムテープを使って、被災直後の避難所でも使用可能な快適な段ボールベッドを試行錯誤しながら作成します。

被災体験は、ドキドキしながら体験を待ち、体験中の揺れの激しさに気が抜けず、揺れが収まったと思ったら再び来る大きな揺れに、ただただ、机の下に潜ることが精一杯の体験でした。
妊婦役の学生さんはバランスが取れず寝転び姿勢になり、
赤ちゃん抱っこの学生さんは赤ちゃんの命と自分の命を守るに必死になり、
身体が思うように動かしにくくなった、視力が弱ってきた高齢者役の学生さんは一生懸命行動しようにも素早い動きが難しく、
起震車から降りてくると、放心気味でした。
・・・が!すかさず「避難!!安全にできるだけ素早く体育館まで避難!!!」の声がかかり、また早歩きで長い距離を移動しました。

体育館では、段ボールを使って高さ・幅・長さ、光・音、暑さ・寒さ、他者からの視線を意識しながら工夫して最適なベッドづくりをしました。解体せずにソファーに変形可能なベッドを見た時は、そのアイデアに感動!座ったときは背もたれが欲しいものね。

授業以外では、学内の教職員や学生さんが起震車体験に参加しました。
留学生さんの母国は「地震がないから、楽しみ」と言って参加しましたが、参加後は「これが地震」と激しい揺れに驚いていました。普段からできる防災行動や知識を一緒に確認しました。

自然災害は、もちろん地震だけではありませんが、いつ起こるかわからず、普段の生活では想像しがたい体験です。
この体験をもとに、身体や心、生活の変化を感じ、先ず必要な自助・共助の知識・技術を学び、専門職のチーム支援に必要な知識・技術を学ぶための基礎を気づいて(築いて)もらいたいと思います。

高梁消防署や本学教務課のご協力や人間科学科の教員連携のもと、総勢161名に防災について考える時間を体験してもらえました。
これからも沢山の人と連携し、学習機会の提供と学生の能力の延伸ができるよう挑戦していきたいと思います。

人間科学部 人間科学科