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【外国学科】(株)GVIN代表取締役 桑原裕先生「生き方」講義『好きなことを徹底追及せよ!』
- 外国学科
6月18日、本年度8回目の「生き方」の授業が、岡山キャンパス(岡山市北区)にて行われ、外国学科3年生など約40名が受講しました。日立製作所に勤務時代、米国や英国に長く駐在もされ、同社退職後、株式会社GVINを創設され、国際シンポジュームの開催などをされている、桑原裕(くわはらゆたか)先生が講義をされました。
まず、桑原先生から、幼少から大学卒業まで、社会人として日本と海外を行き来され、日立を退社された後の活動も含め、先生が歩まれた人生航路をお話しいただきました。人生の節目節目で、何に興味があり、熱中してきたのかをお話しいただきました。米国や英国に駐在されていた際、素晴らしい人たちとの出会いがあったと回想されています。米国駐在中、東海岸から西海岸への引っ越しがあり、家族と一緒に車で大陸横断された時のアドベンチャー経験、英国駐在中に、エリザベス女王陛下に拝謁された時のエピソードなども教えていただきました。その過程で、桑原先生の生き方が示され、学生たちは興味深く拝聴しました。
桑原先生は、仕事でお忙しい中、いろいろな趣味にも熱中されています。モンブラン登頂を達成された登山、絵を描かれますし、ピアノも習われています。ゴルフやテニスも友人たちとの親睦と交流のため、長くたしなわれています。趣味は楽しいし、体や心の健康維持にも役立つ。趣味は心を豊かにしてくれるし、世界に友人ができる。好きなことを徹底的に追及していくと、仕事にも好影響がある。自分の活路となる。
最後に、桑原先生から、友達をたくさんつくり、楽しく会話し、力の限り世の中に貢献する人になって欲しい。笑顔で前を向いて、自分を大切に、新時代を作って欲しいと、学生たちにエールを送りました。
質疑応答がありました。学生から積極的に質問がありました。いろいろやられてきて、体力の限界を感じられたことはないですか?体力不足の場合どのようにされましたか?との質問が、ある学生からありました。桑原先生から、モンブラン登山の際、体力不足を意識したそうで、毎日歩くこと、体操を朝夕することを欠かさないようにしたとの回答がありました。ベトナムの留学生からは複数の質問がありました。若い時代、どのような資質を身につけたらよいでしょうか?との質問に対し、先生からは、「他の人の発言をフランクに耳を傾ける。傾聴。そして、疑問に思ったことは率直に聞く習慣を身につけること」との回答がありました。次に、良い人間関係を築くためにはどのような事に留意したら良いでしょうか?との質問に、「相手の良いところを見つけて協力することです。相手の欠点は目をつぶりましょう」との回答。そして、やってみてやりがいを感じた瞬間はどのような時でしょうか?との質問に対し、先生から、「どんなに偉い先生でも、講演会で質問をしたりする中で、その先生の懐に飛び込めた時の達成感でしょうか」と。最後に、ある日本人学生から、米国で最も苦労されたのはどのようなことでしょうか?との質問がありました。桑原先生から当時の思い出を振り返りつつ、「米国人の考え方が分からなかったことが大きな不安でした。そのため、大陸的な考えを中国の古典「三国志」で学び、米国人の考え方との比較をしてみたところ、共通点が多いことに気づきました。講義でお話したように、日本的な謙虚さはすて、国際シンポジウムや講演会では最前列に座り、講師に積極的に質問することが重要だと学びました」と回答がありました。
外国語学部外国学科では、「先達に学ぶ、人生のより良い『生き方』」をテーマとし、これまで日本を創ってきた人々、豊かで平和な社会を築いてきた人々の<生>の声を聞き、学生一人ひとりが、この国や社会のためにできることは何か、また自らが幸福な人生を送るために何をすればよいのか…など、それぞれが自分のあるべき将来について考える。そうすることで、今の自分を見つめ直すことができるようになる。また、自分の<志>を確認できるようになることを目標に、外国学科3年生の必修科目として「生き方」を開講しております。





