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【外国学科】スピリチュアリスト 江原啓之先生「生き方」講義『何となく生きてはいないか?』
- 外国学科
6月25日、本年度9回目の「生き方」の授業が、岡山キャンパス(岡山市北区)にて行われ、外国学科3年生など約40名が受講しました。スピリチュアリストとして幅広い活動をされている、江原啓之(えはら ひろゆき)先生が講義をされました。
まず、江原先生から、これまでの人生を振り返られ、学生に質問されます。「身近なご家族を亡くされたことがありますか?」と。身近な家族、知人をなくした時、人間は命のこと、人とは何か、なぜ自分は生まれてきたのかに関し深く考えるきっかけになるもの。「考えたこともないという人は、これまでの人生を、何となく生きてきてはいませんか?」とさらなる質問をされました。要は、人生の目的は何か?である。これらの質問を受け、学生たちはこれまでの人生を振り返ります。
人間は死んだら、それでおしまいなのか?との疑問があるが、最近の研究で、「生まれ変わり」が注目を集めている。江原先生から、事例をいくつか紹介していただき、解説をしていただきました。前世の記憶があるとしか考えられない不思議な事例。霊(たましい)はあるのか?あると考えたほうが合理的ではないか。仏教国の留学生からは、「転生」の考え方はあると共有されました。続いて、臨死体験の事例を紹介していただきました。類似の事例に関しては、海外でも認知されていると、留学生から発言がありました。これらを踏まえ、江原先生から「安楽死」に関し質問がありました。いつ死ぬかは個人の問題であり権利だという考え方もあるが、悲しむ家族を残し死ねるのかという見方もある。この問題を人間の権利の視点だけで考えるのは危険である旨指摘がありました。その人になってみて、また、周りの人になって想像できないと、安易な判断をしかねない。その意味で、人生は、想像力がないと生きていけない。
「何のために生まれてきたのか?」「前世では何をしてきたと思うか?」「この世の中で何を実現したいのか?やりたいことは何か?」に関し、学生は考えをまとめ、その上で、江原先生と学生との間で問答がありました。この問答を通じて、多くのことを学生は学びました。そして、家族であっても、誰一人として同じ考えをもっていないことが確認されました。それこそが個性であって、ひとりひとり多様だから、つまり個性があるからこそ、人生はおもしろい。
最後に、江原先生から、「袖触れ合うも多生の縁」とも言います。不思議な出来事、ちょっとした出会いを大切にしてもらいたい。人生をポジティブに切り拓いてもらいたい。視野を広く持って、柔軟な発想で、生きてもらいたいと、学生たちにエールを送っていただきました。
外国語学部外国学科では、「先達に学ぶ、人生のより良い『生き方』」をテーマとし、これまで日本を創ってきた人々、豊かで平和な社会を築いてきた人々の<生>の声を聞き、学生一人ひとりが、この国や社会のためにできることは何か、また自らが幸福な人生を送るために何をすればよいのか…など、それぞれが自分のあるべき将来について考える。そうすることで、今の自分を見つめ直すことができるようになる。また、自分の<志>を確認できるようになることを目標に、外国学科3年生の必修科目として「生き方」を開講しております。