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【経営社会学科】【就職・キャリア】勝矢雅一社長[カーツ株式会社]、本学「リーダーシップと経営者」にて特別講義を実施 — リーダーシップの本質と経営者の覚悟を語る —
- 経営社会学科
▲カーツ株式会社 代表取締役社長 勝矢 雅一 氏 登壇
掲載写真は、カーツ株式会社のご許可をいただき使用しています
2025年12月10日(水)、吉備国際大学 社会科学部 経営社会学科の科目「リーダーシップと経営者」(担当:福本 章 教授)において、カーツ株式会社(https://www.kaaz.co.jp/)代表取締役社長・勝矢雅一氏をお招きし、特別講義を実施しました。
カーツ株式会社は、園芸機械の設計・製造から販売までを一貫して手がけ、「Made in Japan」の高品質と徹底したコスト管理を貫くメーカーです。同社が掲げる「品質・信頼・挑戦」という理念に基づいたものづくりと経営姿勢は、本授業が扱うリーダーシップ論に合致しており、今回のご登壇となりました。
本講義は、学生が地域企業の実態や経営者の意思決定プロセスに触れ、将来のキャリア形成に活かすことを目的として実施されたものです。地域産業で実践されているリーダーシップを学ぶ貴重な機会となりました。
▲留学生が多い事を考慮して投影資料は全て英語も併せて標記して頂きました
▲勝矢社長の講義が始まり、真剣な表情で聴く学生の様子
■講義内容
勝矢社長は、リーダーシップの本質として次の3点を挙げられました。
- 自発的に「ついて行こう」と思わせる力こそがリーダーシップであり、その基盤は“信頼”であること
- 信頼は「言葉」と「行動」から生まれる。なぜなら、それらは精神状態の表れであるため
- 言葉と行動には人間的魅力が伴わなければならない。教養・政治や経済への見識・歴史観・宗教観・高い倫理観が求められ、嘘や裏表があってはならないこと
これらを提示したうえで、「あなたの言葉に力はあるか」と学生に問いかけ、言葉と行動を磨き続ける姿勢の重要性を語られました。
さらに、「経営は生きるか死ぬかの真剣勝負である」と述べ、
経営者とは、最終責任者として一人で決断しなければならない存在であり、「決断業」とも言える厳しさがあると強調されました。
また、
- 平時(Peace Time)のリーダーシップ
- 有事(Emergency)のリーダーシップ
の違いについて解説され、有事において機能するのは外部の励ましではなく、自らの内側から湧き上がる「意思力」であると述べ、「ぶれない・逃げないリーダー」のあり方を示されました。
▲勝矢社長の講義を熱心に聴きメモを取る学生
■学修成果(学生の感想より)
- リーダーによる最終意思決定の重さを知り、支えとなる副リーダーの役割を意識したいと思いました。
- 日本のものづくりの強さやグローバルに活躍する企業の姿を知り、今後の学びに生かしたいと感じました。
- 「品質を大切にする姿勢」「ものづくりへのこだわり」を自分の学習や将来の仕事に取り入れたいです。
- 勝矢社長の言葉や所作から強い責任感が伝わり、リーダーとしての心構えの重要性を実感しました。
- 表面的ではなく本質的な解決策を追求し、継続的に信頼される成果を出す姿勢を大学生活や就職活動でも実践したいと思いました。
- ときには困難な決断を迫られるという現実を知り、失敗をどう生かすかが重要だと感じました。
吉備国際大学では、「学生一人ひとりの能力を最大限に引き出し引き伸ばし、社会に有為な人材を養成する」ことを建学の理念に掲げ、地域産業との連携教育を推進しています。今後も実践的な学びの機会を提供し、学生が、社会で力強く輝く力を育む環境づくりを進めてまいります。
▲左から、質問する小谷亮太さん、吉富晴輝さん、質問に答える勝矢社長




