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【メディア掲載】「フリーコーヒー」が繋ぐ地域の輪 ―フリーコーヒーの取り組みが中国新聞で紹介されましたー

New 2025年12月12日
  • 経営社会学科

岡山県高梁市を拠点に、学生と地域をつなぐ実践教育として取り組んできた「フリーコーヒー」。本学・経営社会学科では、2年以上にわたり、無料のコーヒーを媒介に地域の方々と学生が語り合う交流活動を続けてきました。この取り組みが近年、県外の大学にも広がり、各地で新たなコミュニティが生まれています。

2025年12月9日の中国新聞では、広島大学の学生たちが呉市や東広島市で行う「フリーコーヒー」活動が紹介され、その“お手本”として本学の実践が取り上げられました。

■ フリーコーヒーとは

無料で提供される一杯のコーヒーをきっかけに、見知らぬ人同士が語り合い、地域のつながりが自然に立ち上がる——。本学が長年取り組んできた「フリーコーヒー」は、そんな偶然の出会いを生み出す“装置”として育まれてきました。

経営社会学科の大西正泰講師は、SNS普及による対面交流の減少に着目し、もう一度いろんな人が交流できる機会を作ろうと、授業の一環として活動を開始。手づくりした屋台を用いて、これまで学内外で70回以上開催してきました。

大西講師は次のように語ります。
「コーヒーは、人と人がつながるための“予想外の装置”。その場で生まれる偶然の会話が、学生の学びにつながり、地域のプロジェクトが動き出すことさえあるのです」

■ 広島でも広がる取り組み

記事では、広島大学総合科学部の学生が呉市や東広島市で実施するフリーコーヒーの様子が紹介されています。公園や商店街で学生が声をかけると、親子連れや地域住民が自然と集まり、一杯のコーヒーを介して会話が弾みます。

「コーヒー代は無料。その代わりに“お礼のひとこと”をもらう」という本学と同じスタイルで、学生たちは週に数回活動。地域の人々にとっても、ほっと一息つきながら対話できる場として定着しつつあると報じられています。

広島大学の学生たちは、本学の活動を参考にしながらスタンドを製作し、地域との関わりを深めています。地域の公園やイベントで行列ができるほど人気を集める場面もあるとのことです。

■ 吉備国際大学から広がる「地域と人をつなぐ学び」

本学のフリーコーヒーは、単なるボランティア活動ではなく、地域との関係構築や実践的なマネジメントを学ぶ教育プログラムでもあります。学生たちは、準備・運営・対話・振り返りまでを自分たちで行い、まちづくりの現場を体験します。

今回、中国新聞に取り上げられた広がりは、本学が大切にしてきた実践教育が地域にも波及していることの表れです。これからも、学生が地域に飛び込み、人と人がつながり、新たな価値が生まれる場を創り続けていきます。