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【外国学科】山陽新聞社会長 松田 正己 先生「生き方」講義『逃げない、やってみる、物事が変わる』

New 2026年7月2日
  • 外国学科

外国語学部外国学科の授業科目「生き方」にて、山陽新聞社会長 松田正己先生による授業が、7月1日、岡山キャンパス(岡山市北区)にて行われました。本年度授業としては第12回目になります。

冒頭、松田先生から、現代は新聞・TV・ラジオの時代から、SNSが情報をリードする時代となっている。そして、AIがリードする社会となってきている。AI抜きに、何もできない時代となってきた。新聞記事を作成するツールとして、AIを試行的に導入している。AIを活用することは良いが、AIの下僕となることがないよう留意が必要。このような時代になって、新聞の存在意義を立ち止まって考えるきっかけとなった。新聞が担う役割を再確認する必要がある。新聞は、人と人をつなぐ、人と企業と社会をつなぐ「メディア」である必要あり。慎重に情報を確認された記事を扱う。ことばを選んで記事を書く。地域新聞である山陽新聞は、地域の人たちとの信頼の上に成り立っている。AIにできないことがまだ多い。

歴史を振り返ると、新聞の原義は古くローマ帝国時代にまでさかのぼるが、近代的な新聞は、印刷技術の向上により、17世紀ヨーロッパで発展したものと言われている。日本では、江戸時代の「かわら版」が思い浮かぶが、明治3年(1873年)に日本初の新聞が創刊された。第2次世界大戦が終わるまでは、新聞の役割は、国をひとつにまとめることが最も重要であった。戦後は民主主義を支えるのが、新聞の役割とされてきた。そして、新聞が守るべき倫理は、「新聞倫理綱領」にまとめられており、「自由と責任」「正確と校正」「独立と寛容」「人権の尊重」「品格と節度」で構成されている。新聞記者として、日々働いている中で、常に規範として尊重すべきもの。

新聞記者になりたいという強い思いがあって、山陽新聞社に入社した。政治が世の中を動かすとの考えから、政治部を希望していた。本社の社会部や政治部にいた時は夢中になって働いた。玉野支局や高梁支局での勤務を経験し、地域の行政、産業、教育など幅広く取材した。いろいろなつまずきがありました。それらのつまずきが今の自分を育ててくれた。いろいろ考え、がまんする。この中で学んだことは、” Say yes!”である。やりたいかやりたくないかは別として、やれと言われたことはやってみることだ。逃げてはいけない。ギリギリまで頑張る。取り組んでみると、解決の糸口が見えてくる。物事が変わる。みなさんも、Say yes!で社会人として取り組んでもらいたい。

最後に、松田先生から、吉備国際大学の学生は山田方谷をもっと学ぶべきだ。多くの名言を残されている。先人のことばは生きるうえで参考になる。壁にぶつかった時、困った時、確認してみると良い。Say yes!と同じだが、「やらないで後悔するよりも、やって後悔すべき」などは至言である。「人生には無駄なことはない」から、多くのことにチャレンジして生きて欲しいと、学生にエールを送っていただきました。

学生からコメント・質問がありました。最初は、「自分が生まれた日の新聞は大事にとっています」と発言があり「生成AIとの付き合い方が学べました。ありがとうございました」とのコメントがあり、松田先生から、シンプル・イズ・ベストではないが、物事をシンプルに見る眼が必要です。AIを使える能力を身につけて欲しい、との補足がありました。また、もうひとりの学生から、「地域の新聞は地域の信頼で成り立っている」と教えていただきましたが、どのように信頼の維持をされていたのか、教えてくださいとの質問がありました。松田先生から、「常に相手の立場に立つ」という姿勢で取り組んできた旨回答がありました。

外国語学部外国学科では、「先達に学ぶ、人生のより良い『生き方』」をテーマとし、これまで日本を創ってきた人々、豊かで平和な社会を築いてきた人々の<生>の声を聞き、学生一人ひとりが、この国や社会のためにできることは何か、また自らが幸福な人生を送るために何をすればよいのか…等、それぞれが自分のあるべき将来について考える。そうすることで、今の自分を見つめ直すことができるようになる。また、自分の<志>を確認できるようになることを目標に、外国学科学生の必修科目として「生き方」を開設しております。