――頼久寺・武家屋敷・図書館をめぐるスタンプラリーで、まちの魅力を自分の目で発見
キビコクNEWS
【経営社会学科】【地域連携】【国際教育】高梁の城下町を歩きました
- 経営社会学科
2026年10月17日(土)、社会科学部 経営社会学科の授業「課題解決学習」で、受講生87名が高梁のまちを歩く「高梁散策」を行いました。9時30分から12時40分まで、2コマ分の時間を使い、学生はグループに分かれて城下町を回りました。
回ったのは頼久寺、武家屋敷、高梁市図書館の3か所です。歩いて、見て、仲間と話す。教室ではつかめない高梁の魅力を、自分の目で確かめる半日になりました。
スタンプラリー+「本を1冊借りる」ミッション
朝9時20分、学生は順正記念館に集合しました。はじめに担当教員がスケジュールとルールを説明しました。
散策はスタンプラリー形式です。グループで頼久寺・武家屋敷・図書館を回ります。各ポイントでは教員が待ち、楽しく散策できるように工夫をしました。
- 各場所で先生と「アイデアあふれる集合写真」を撮り、LINEオープンチャットに投稿する
- 図書館で本を1冊借りてくる
9時40分に出発し、12時30分に順正記念館へ戻ってふりかえりを行いました。
頼久寺:庭を前に、言葉が止まる
頼久寺の庭園は、小堀遠州が手がけたと伝わる枯山水の庭です。国の名勝にも指定されています。
学生たちは縁側に並んで座り、しばらく庭を眺めました。ワークシートで「一番心に残った場所」に頼久寺を挙げた学生は、とても多くいました。
- 「庭の模様は一枚の絵のよう。ずっと見ていても飽きないと思いました」
- 「枯山水を生で見ると、画像とは迫力が違いました」
- 「お坊さんがお祈りする姿を見て、心が落ち着き、自分の国(スリランカ)のお寺を思い出しました」
- 「頼久寺に入る前の階段から見たまちの景色がすばらしかった」
武家屋敷:昔の暮らしと、自分の国が重なる
石火矢町の武家屋敷では、旧折井家と旧埴原家を見学しました。座敷、台所、鎧や駕籠。江戸時代の武士の暮らしが、そのまま残っています。
学生の感想には、自分の経験と重ねた言葉が目立ちました。
- 「座敷の掛け軸の言葉から、武士は剣だけでなく学問や礼儀も大切にしていたと実感しました。本で読むより、その空間に立つほうが身近に感じられます」
- 「部屋や台所、お風呂場が、アニメで見たものとそっくりで驚きました」
- 「ネパールの留学生と話すと、昔の日本で使っていた道具が、ネパールの田舎ではまだ使われているそうです。文化の違いなのか、格差なのか、考えました」(日本人学生)
高梁市図書館:1冊の本が、まちとの接点になる
3つ目のポイントは高梁市図書館です。ミッションは「本を1冊借りてくる」。多くの学生が、この日はじめて利用カードを作りました。
<図書館>
選んだ本には、それぞれの理由がありました。
|
借りた本 |
選んだ理由(学生の言葉より) |
|---|---|
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新見・高梁・真庭 今昔写真集 |
昭和の高梁の町並みや暮らしを知りたかった |
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理財論 山田方谷 |
町のお金の問題を解決した人物について学びたい |
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岡山の教育 |
武家屋敷の掛け軸を書いた人たちが、どう学んでいたか知りたい |
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おべんとうの教科書 |
いつかインドネシアでお弁当の店を開きたい |
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ダルバートとネパール料理 |
自分の国ネパールの料理に興味があった |
「漢字が難しく、本選びに苦労した。でも読みやすい本を見つけられた」という声もありました。散策で見たものが、そのまま本選びにつながっているのが印象的です。
ふりかえり:同じまちを歩いても、見え方は違う
12時30分、全員が順正記念館に戻りました。ワークシートに気づきを書き、チームで共有しました。
「仲間の意見を聞いて、自分では気づかなかった高梁の魅力を知った」。「人によって感じ方が違うことが分かった」。そんな声が多く寄せられました。「高梁に3年住んでいるのに、まちを歩いたことがなかった」という留学生もいました。
「まちの魅力をもっと磨くには」という問いには、具体的な提案が並びました。
- 外国人にも分かる多言語の案内を増やす
- 学生が案内役になって、まちの歴史を紹介する
- 図書館(駅)から頼久寺までの「空白」をどう埋めるかを考える
歩くことで、まちは「知っている場所」から「語れる場所」に変わります。今回の気づきを、これからの課題解決の学びにつなげていきます。
「実践の中での学び」を、続ける
経営社会学科は、教室の外に出て、地域の現場で学ぶことを大切にしています。今回の高梁散策も、その一つです。
自分の足で歩き、見て、仲間と話す。そこで生まれた気づきが、課題を見つけ、解決策を考える力の土台になります。留学生と日本人学生が一緒に歩くことで、同じまちが違って見えることも学びました。
経営社会学科では、こうした「実践を通じた、一人ひとりの成長」を見守り、支援していく学びの場づくりを、今後も進めていきます。
最後に、見学を受け入れてくださった頼久寺、武家屋敷、高梁市図書館の皆さまに、心より感謝申し上げます。




