看護学部 看護学科

看護師だった母の勧めで四年制の看護大学への進学を希望していました。当初は看護師としての将来を考えていましたが、入学後に保健師の受験資格取得や養護教諭免許取得に向けて教職課程の単位履修、キャリアセンター主催の福祉住環境コーディネーターの資格取得講座を受講し、多岐にわたる学びができました。

卒業後、看護師を経験した後、沖縄県の離島で保健師をする機会をいただきました。専門職者が限られる離島での保健師活動は責任も大きく、大変でしたが、住民と一緒に健康づくりをする面白さを学びました。その後、地元に戻って保健所で勤務をしました。勤務のなかで災害医療に興味をもち、災害医療履修証明プログラムに参加しました。履修中に令和2年7月豪雨が発災し、当時は新型コロナ感染症も流行していたため微力ながら何かできることがあるのではないかと熊本県人吉市へ移住しました。

これまで保健師として行政分野、産業分野、在宅分野など様々な現場を経験し、昨年度から学校保健を学びたいと養護助教諭として勤務しています。また、大学院では地域看護学を専攻し、地域の健康づくりやネットワーク形成、連携強化といった地域づくりについて知見を深めています。その素地をつくる学びが吉備国際大学、高梁市での学生生活のなかにあったと思います。高校時代や在学中には予想もできなかった進路ですが、現在は育児をしながら研究を行っています。出産・育児を経験することで母子保健の知識も深まり、今後の地域づくりに貢献できるように日々の生活を楽しんでいこうと思います。